CAMP #54|飛騨・南乗鞍で避暑のソロキャンプ・前編

暑い!涼しい高地でキャンプを楽しもう!

標高1,600mの高地へ

 以前は、キャンプと言えば夏、というイメージだったが、慣れてくるほど春・秋・冬のキャンプが良くなってくる。夏は、暑く、虫もたくさんいて、過ごしやすいとは言い難い。

 そんな夏にキャンプをしたくなったら、少しでも涼を求めて、高地へ行くのに限る。

 今回は、無印良品が運営する「南乗鞍キャンプ場」へ。標高1,600mに位置し、夏でも最高気温が24℃、最低気温が17℃となって涼しい気候だ。

 【無印良品:南乗鞍キャンプ場

 場所は、岐阜県の飛騨地方。首都圏からだとクルマで約300km、6時間程度かかる。

 いつもだと行ける範囲を越えてはいるが、実は、飛騨高山は私の故郷。実家への帰省ついでに、寄るというプランで行った。家族・友人など、いろいろ声掛けしたものの、残念ながら皆予定が合わず、もしくは遠慮され、ソロキャンプで行くことになった。

 このキャンプ場の1つの心配点は、「熊」だ。大自然ならではだが、多くの野生動物が生息していて、今回は特に熊が出ているという情報が入っていた。全員に熊鈴が貸し出され、朝夕には爆竹を鳴らして熊を近づけないようにするなど、対策はされている。

 以前にこのキャンプ場でソロキャンプをした時には、テント前室に何らかの野生動物が入ってきて、ゴミを漁られたことがあった。ゴミは、クルマの中で保管するなど、匂いが漏れないようにする対策が必要だ。

 その点は少し心配だが、行ってみよう。

サイト設営

 無印良品のキャンプ場は、予約時にサイトを指定できる。今回のサイトは、「F21」。

 管理棟近くの「Fサイト」の中で、「21」は角に位置するサイトだ。炊事場・トイレも近い。

 駐車スペースは、細い下り坂をバックで20mほど下ったところにある。

 サイトは、その更に奥。

 完全に隔離された場所だ。隣のサイトも、テントのてっぺんくらいは見えるが、ほとんど何も見えない。プライベート感たっぷりだが、クマに襲われても、誰にも気づかれなさそうだ。

 ここから「御岳山が見える」とのことだったが、雲が多く、残念ながら見えず。

 駐車スぺースからサイトへは、細い坂道を降りていく。荷物を運ぶのは、少し大変。

 では、早速、テントを設営していこう。

 今回、天候によって変えようと思い、テントを2つ持っていった。まず、今年も「Friends」(アンバサダー)を務める「NINEHILLS」さんのテントを設営。

 テーマは「青空リビング」だ。せっかくプライベート感のあるサイト、青空を感じながら、食事をしたい。

地元高山グルメでランチ

 設営でお腹もすいたので、ランチタイムに。そして早速、乾杯しよう。

 フライパンにアルミホイルを敷き、水に漬けておいた「ほうば」の葉を敷く。その上に、味噌と飛騨牛を混ぜつつ、焼く。こちらは「ほうば味噌焼き」という郷土料理だ。ほうばの上で焼くことで、味噌が香ばしくなる。

 お酒は二木酒造「大吟醸 氷室」。この氷室は、要冷蔵の生酒ということもあり、飛騨以外へはあまり流通していない。だが、お酒好きの友人に飲んでもらうと、今のところ100%「美味い!」と感動してもらえる。

 「氷室」シリーズは、これよりお値段の高いラインもあるが、この緑の瓶、「大吟醸」が最も飲みやすいと思う。

 ほうば味噌焼きの、飛騨牛に火が通ってきたら、ネギをトッピング。さて、食べ頃だ。

美味い。。。

 まったくもってランチメニューではなく、「お酒のつまみ」。

 ただ、青空の下、好きなお酒と、好きな飯。

 こうやって、故郷のものをピックアップできるというのは、1つの幸せかもしれない。

 ・・・

 ゆっくりとお酒・肉とチビチビ頂き、ひと段落。一次会としてのランチにはもう少し量が欲しい。

 そこで、こちらも飛騨名物、「高山ラーメン」を〆に。さっぱり、でもコクがある醤油ベースのスープが、沁みる。細麺で、するっとお腹に入ってしまう。

 ごちそうさまでした。

お風呂とサイト再設営

 こちらの南乗鞍キャンプ場は、露天風呂がある。これはとてもグッドポイントだ。

 お風呂へ行こうと思ったが、空を見ると、少し雲が増えてきた。

 天気予報をチェックしたところ、夜から翌日にかけて雨予報に・・・青空リビングは、撤収が必要だ。

 選択肢としては2つ。タープを設営するか、テントを撤収してシェルターに替えるか。

 明日朝、特に雨で撤収するリスクを考えると、シェルターにする方が、濡れる部分が減る(テント+タープ or シェルター の比較)。

 意を決して、サイトを撤収~再設営だ。

 シェルターは、SABBATICAL(サバティカル)の「ギリア」。

 このシェルター、本体にメッシュ窓などがなく、シンプルな構造。虫が少ないキャンプ場であれば、これで十分だ。雨に濡れたとしても、乾かすのも楽だろう。

 野天に設置していたテーブルなども、全てシェルターの中へ。

 今回、新たに導入したShim.Craft. 「タクティカル・グリル・フレーム(T.G.F)」と、それに合わせてDIYした、コンテナテーブルをセット。

 T.G.Fについてはまとめたが、このコンテナテーブルは、未完成のため、また追って詳細をまとめたい。

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 この再設営で、高地の涼しい中でも、だいぶ汗をかいた。お酒のほろよい気分も、抜けた。

 さて、仕切り直し。楽しみにしていた、お風呂へ。

 16:00過ぎから混みあうということだったが、現在15:30。ギリギリか。

 急いで管理棟の受付まで行ったところ、幸運にも、まだ空いていた。

 露天風呂を堪能し、全てがリセット。さて、戻ろう。

 (ちなみに、お風呂をでるタイミング、16:00過ぎには、更衣室がかなり混みあっていた。タイミングよかった。)

次第に、夜へ

 サイトに戻って、すこし火照りをとる。少しずつ、周囲も暗くなってきた。

 ランタンを配置し、夜の備えをしていく。

 さて、続けて、夜ごはんの準備をしていこうか。

 <後編に続く>