今シーズンでクローズになる、南乗鞍のキャンプ場へ行こう!
夏キャンプのいきつけ
毎年どんどん、夏も暑くなる。その暑さで、夏キャンプには行かない、という人も多いだろう。
行くとしたら、標高1,000m以上のキャンプ場だ。標高が100m上がると約0.6℃気温が下がるとされるので、平地と比べ6℃以上は低くなる。
そんな夏キャンプに、いつも行っていたのが、無印良品の南乗鞍キャンプ場だ。標高は1,600m。夏でも最高気温が25℃、最低気温15℃くらいになり、過ごしやすい。
ただ残念ながら、その南乗鞍キャンプ場は、今シーズンでクローズになってしまうそうだ。
このキャンプ場は広く、いろんなサイトがあるが、そのサイトを指定予約できるのが魅力の1つでもある。
せっかくなので、最後にソロで2泊しよう。そして、1泊ずつ違うサイトを楽しんでみよう。
ということで、現地へ向かった。
1泊目のサイト
まずは湖畔サイト「B-22」。湖のあるBエリアで、最も湖をきれいに望めるサイトだ。
ぱぱっと設営する。

今回のテントは、THE FREE SPIRITSの「YOTO plus」。
ZANEARTSの「YAR-2」を、寝室としてカンガルースタイルで入れる。

平日ではあるが、夏休み期間なのにテントが張られているサイトはまばらだ。もっとたくさんの人が来てもよいと思うのだが、アクセスが遠いのと、ちょっとお高めの料金設定がネックか。
他に人がいないのは、キャンプ場的には問題だが、キャンパーとしては嬉しい。気兼ねなくゆっくりさせてもらおう。
1泊目のキャンプ飯
とりあえず、日本酒を開栓。今回のキャンプの2本はこちら。
・産土 山田錦 六農醸 : 花の香酒造
・射美 特別純米酒15号 : 杉原酒造
最近ハマっている産土と、ここ岐阜県の酒蔵の銘柄 射美。この2本を、2日間で飲む予定だ。

新しく増やした酒器の片口を氷に浮かべて、飲んでいく。夏キャンプに冷酒を飲むのに、これは必須。

おつまみに、海苔わさびチーズ(チーズにわさびを塗って海苔に挟んだだけのおつまみ)を食べつつ、日本酒を飲み比べる。この2本、それぞれ全然違う味で楽しい。

陽が沈みはじめたところで、しっかり食事を準備。
・炭火焼肉
・チョレギサラダ
・キムチ
・白米
黒毛和牛の焼肉をメインに、つけあわせと、メスティンで炊いた白米を。

いろいろ考えごとをしたりしているうちに、1人の夜が過ぎていく。

2泊目のサイト
翌日、名残惜しいが、湖畔サイトとはお別れ。違うサイトになるので、撤収し、いったんチェックアウト。チェックインまでの時間、露天風呂に入ってまったり過ごし、チェックインをしなおす。
露天風呂があるのが、このキャンプ場の魅力の1つだったが、それもこれで入り納め。
2泊目は、御嶽山を望むサイト「F-25」。通称プラチナサイトと呼ばれ、恐らく一番人気で、予約がなかなかとれない。今回、運よく確保できた。

テントは昨日と同じ構成。ただ、2泊目で少しサボろうと思い、テーブルは減らした。

御嶽山を望むサイトなので、天気が心配だったが、陽が沈むまで、御嶽山は美しくずっと目の前にいてくれた。

私の出身地が、岐阜県の飛騨地方なので、御嶽山はとても身近な存在だ。それを眺めつつお酒を飲めるのは、とても感慨深い。そしてこのキャンプ場がクローズすることで、この景色も、もう見納め。かみしめつつ、この視界を楽しむ。
2泊目のキャンプ飯
今夜の料理は、ソロキャンプでルーティンとなっている、すき焼き。夏ということでトマトを入れ、トマトすき焼きにする。

〆に、チーズを入れてパスタに。

日本酒と合わせて、チビチビと飲んでいく。
最終日の試練の雨
このままゆっくり夜を楽しみたかったが、そうはいかない事情があった。
天気予報では、夜から雨が降り、翌日大雨になる。
夕食が終わったら、一度気を引き締めて、一部撤収を始める。雨の中での作業を減らせるように、降る前にできる限り撤収しておくプランだ。最低限のテーブル、チェア、インナーテントなどをシェルター内に残して、あとは全部クルマへ。
撤収が終わったタイミングで雨が降り始め、豪雨になり、風も吹き始めた。
それは、翌朝にも続いた。
なかなかの雨で、サイトの水はけもそんなよくないので、シェルター内も、水たまりができている。
濡れないようにシュラフやマットなど片付け、ダッシュでクルマに積み込んでいく。
最後のYOTO plusが難関。服が濡れるのは覚悟して、一気に片づける。テントが泥まみれになっているので、帰って乾かす際には、少し洗いたい。
最後はそんな雨でドタバタだったが、この2泊のキャンプは、特別感のあるものだった。このキャンプ場がクローズするのはとても寂しいが、最後に趣の違う2サイトを堪能できてよかった。
いつもなら、「また行きたい」で締めるところだが、もう行けない。ここは、「今までありがとう」だろうか。
来年から、またいきつけにできるような、夏に涼しいキャンプ場を探してみよう。
本当に、無印良品のスタッフのみなさまはじめ、このキャンプ場にはお世話になりました。ありがとうございました。