CAMP #50|幼馴染と同窓会キャンプ・後編

さて、雨が降ってきたけど、食事にしていこう。

前菜の魚料理

 前菜として用意していたのは魚料理だが、実は、花火をする前になくなっていた。

 雨が降る前にしかできなかったのが、カツオを藁焼きすること。そこで、早めに調理をはじめた。

 生カツオのサクをクーラーボックスから取り出し、軽く塩をふる。少し寝かせて、串を刺す。

私もやりたい!!

 串を渡して、3本刺してもらう。

俺も、やりたかったー!刺したかったー!

 串は3本で十分だが、もう1本あったので、刺す体験をやってもらおう。

 そして手袋をしてもらい、焚き火場へ。藁を投入し、強火力で炙る。

熱い!!

 この藁の火力、ちょっと子どもたちには強かった。火に近づけず、カツオを炙ることができない。

炙らないと、火が消えちゃうぞー。

 藁焼きをチャレンジした中では、最年少だ。少し難度が高かったか。

 カツオを受け取って、残る藁に空気を送りつつ、じんわりと炙っていく。刺身で生でも食べられる魚だから、無理に火を通す必要はない。全体に色が変わったところでストップ。

 そのカツオを、氷水につけて冷やす。熱くなったカツオが、中にまで火が通らないようにするためだ。

じゃあ、切るのを手伝ってもらおう。切って、うまくお皿に並べてみて。

 カツオの他、薬味と、自宅で仕込んできたマグロの生ハムも手分けして切っていく。薬味に用意した「新にんにく」が、フレッシュでいい香りがする。

 カツオの藁焼きにつけるタレも、自宅で準備してきた。ポン酢3:醤油1に、出汁パックの中身を漬け込んできた。ポン酢そのままより、酢のとんがりが丸まりつつ、出汁の旨味もあって、ちょうどいい。

食べたいー!!!

食べたいー!!!

 魚を目の前にし、子どもたちの食欲が止まらない。

 OKを出したら、一瞬にして、なくなった。

お、お酒のつまみでチビチビ食べるプランが・・・

 コース料理のような形で、順番にサーブするという方法では、子どもたちが自分でコントロールができない。「おつまみ」は少量を楽しめるようつくるが、お腹がすいていて出されたら、まず食べてしまう。

 そういえば、ベテランチームで食事をするときは、まず、子どもたち向けの料理をつくっていた。子どもたちが好きで、ボリュームもある料理を。例えば、焼きそば、うどんなど。

 まずはお腹いっぱいになってもらうのだ。その基本形を、すっかり忘れていた。

メインの黒豚しゃぶしゃぶ

 そんなことが、花火する前にあって、雨が降り出してからしゃぶしゃぶを始めていく。

鍋、持ってきたよ。だいぶ古くて、ひびが入ってるから、このキャンプで壊れても大丈夫。

 今回は、鹿児島風のスタイル。

 しゃぶしゃぶする鍋には、飛魚がメインの九州出汁と、昆布出汁、そしてにんにくと、薄切りにしたネギを。豚肉をしゃぶしゃぶして、蕎麦つゆで頂く。ネギやレタスと共に食べていく。

 つゆも、飛魚出汁で、九州産のものをチョイスした。

 こちら、豚肉だけは、こども用・おとな用で分けていた。おとな用は、鹿児島産の黒豚。ちょっといいお肉で、モモ/ロース/バラと食べ比べをできるようにした。

 しかし、子どもたちの箸が進まない。

 先ほどの魚料理で、ある程度、お腹が満たされてしまったようだ。

 子どもたち用のお肉も、大人で食べていく。

ちょっと、モモはイマイチかな。ロースくらいが丁度いい。

バラの脂も美味いな。

 ちなみに、バラだけは、肉屋で鹿児島黒豚が切れていて、沖縄産あぐー豚だった。これは、かなりの旨味だ。

アウトドアシアターでゲーム

 あたりが暗くなり、雨も強くなってきて、子どもたちはお腹いっぱいになって、手持ち無沙汰になってきた。

ゲームやりたいー!!

 そちら、ご用意してます。

 スクリーンに、Switchに繋いだプロジェクターを投影。

 太鼓の達人など、子どもたちで対戦する。勝敗に一喜一憂。

 お腹もいっぱいになって、子どもたちのゲームを見ながらしばし小休止。

もうゲームは終わりね!男の子たちはそろそろ寝る準備しよう!

 時刻は21時。男の子2人は、遊び疲れたか、ウトウトしてきた。

 テントに連れて行ったら、あっという間に寝てしまった。

あいつら寝たし、俺もお酒飲むわ。

 彼は、子どもたちに何かあった時にクルマを出せるよう、ノンアルビールで楽しんでいた。

 改めて、ビールを開けて乾杯。

 しかし、1-2口飲んだところで、

やばい、大をしたくなってきた。。。

 1-2口とはいえ、お酒に口をつけたので、クルマの運転はまずい。

 彼は、がんばってコンビニまで行くことに。せっかく飲まずに我慢していたのに、飲んでから行くことになるとは。

人狼ゲームやりたいー!

 彼が戻ってきて、もう少し起きていたい女の子から、提案。

 スマホアプリで人狼ゲームを始める。みんな、人狼ゲームは玄人。

 残念ながら私は、素人な上、酔ってフラフラになっていたので、パスして少し撮影を。この楽しそうな風景を見ているだけで、十分に幸せだ。

 雨が、しとしとと降っている。タープにも、ポツン、ポツンと雨粒の当たる音が。

 雨がタープに溜まらないか心配だったが、コーナーにうまく流れている。大丈夫そうだ。

 サイトを少し離れてみると、タープ下がとても明るい。

DEEPな大人時間

おやすみー。寝るの、ママも一緒がいいー。

モテモテな私は、幸せだ。

 女の子が、流石に眠くなってテントへ。母も連れていく。

 そのまま、2人はご就寝。

 残った、大人のオトコ3人で、飲みつつ、いろいろ話していく。

 3人とも、仕事や趣味で「音楽」に大小の関りがあり、音楽が好きだ。音楽に関する話が多くなっていく。

Super Beaverのこの曲は、THE FIRST TAKEで長屋さんとセッションしてるバージョンがめちゃくちゃいいよ。

おお、すごい!このコーラス、やばい。

THE FIRST TAKEなら、岡崎体育の「YES」を見て欲しい。

そういうことか!歌わねーのかよ!

THE FIRST TAKE側が、よくOKしたなー、これ。

 話しているうちに、日付が変わる。

 1人、イスに座ったまま、うつらうつらしてきた。

 2人でまた話を進める。

音楽やってきたから、曲を聴くと分析しちゃう。だから、音数が多い曲だと、疲れるんだよね。一時期、音がシンプルなこのアルバムをリピートでずっと聴いてた。

静かな曲だなー。ほんとに低刺激だ。いや、この変化の大きい時代に、「低刺激」ってのが重要な1つの要素かもしれない。

・・・

そろそろ、寝るかい?

 時刻は深夜1時。うとうとしてた1人も、もう復活できなそうなので、就寝することに。

朝起きて、雨が止んでるといいな。乾燥撤収したい。

 雨は、まだしとしと降り続いている。天気予報では、翌朝10時くらいまでは降るようだ。

 それが少しでも早まることを期待し、就寝・・・。

ゆっくり朝食タイム

 朝7時に、子どもたちの声が聞こえ始めた。これは、しばらくしたら何か食べたいと言うだろう。

 起床して、早速、朝食づくりをしていこう。

私もつくりたい!

 若干の二日酔い気味の中で、ありがたい女の子からの申し出。

 なんと、黒板のメニューから描いてくれた。

 お味噌汁をつくって、メスティンで米を焚く。そして、ハム・ソーセージを焼き、道の駅で買ったごはんのおともと共に。

映え写真、撮る??

いや、盛り付けに時間かかるし、俺も二日酔いだし、子どもたち待てないだろうから、止めとこうか。

私、盛り付けやりたい!

 また、女の子から提案が。せっかくだし、やってもらおう。

 お皿やシェラカップをいくつか出して、食器から選んでもらう。

 盛り付け、いい感じだ。

せっかくだから、写真撮ろうか。

 SNS用に、顔が映らない構図と、記念用に、ちゃんと顔も写したものを。

乾燥撤収を目指して

ちょっと、雨止んだか??

 確かに、雨の音がしなくなった。

 テントのについている水を弾いたり、タオルで拭いたりして、少しでも早く乾燥できるようにする。

 が、また少し降り始めて、リセットされる。

 降ったり止んだりを繰り返したが、10時には、完全に止んだ。加えて、日差しが出てきた。

 これは乾燥撤収の希望がでてきた。

 もともと雨が止んでからの撤収を考え、今日はお昼ごはんまでここで食べる予定にしていた。メニューは、簡単にカップ麺を。

 そうこうしながら、陽の当たる場所にテントを移動したり、なんとか乾かそうとがんばったら、全て、乾燥することに成功。

 時刻は14時。今までの中では、最も遅いチェックアウト時間だが、乾燥撤収できたし、お昼ご飯も食べ終わっているし、いい時間だろう。

帰らないー。まだ遊ぶ―。

 帰りの雰囲気が出てきたら、男の子が、ゴネ始める。

 それだけ楽しんでもらえたなら、本望だ。

 いつもの集合写真を撮るが、その子が、イヤイヤモードで、カメラアングルから外れ、写ろうとしてくれない。

 ちょいとカメラアングルを調整して、こっそり写してみる。記念だし。

 楽しいキャンプでした。また来よう。