CAMP #53|湖畔でガチ勢キャンプ・後編|こだわりの中華料理

さて、中華料理をつくっていこう!

本日のメニュー

 今回は、MonTanaの「焼売」と、私の「麻婆豆腐」を軸に、中華料理縛りでメニューを決めた。

 2品がそれなりに手間・時間がかかるので、つくるのがそこまで大変ではなく、お肉と野菜をバランスがいい、という2点で考えた。

 メニュー一覧がこちら。

  1. 焼売
  2. 麻婆豆腐
  3. 回鍋肉
  4. なんちゃって北京ダック
  5. 炒飯
  6. デザート

 この中で、炒飯は、「冷凍チャーハン」を温めるだけにした。

まずは、冷凍チャーハンをつくって、子どもたちの「おなかすいた!」攻撃をかわそう。

なるほど。それはいい手だ。
チャーハンは、美味しくつくるための技術レベルが高いから、避けてたんだよね。

こういうときは、冷凍食品を使う「割り切り」が大事だよ。

ふわふわの焼売

 MonTanaが、自宅で仕込んできた焼売の餡を取り出す。皮に包むのは、みんなで手分け。

 包み方が、人によって少しずつ違うのが面白い。

彩りで、上にグリーンピースじゃなくて「カニカマ」のせるよ。

 この焼売を、Snowpeakのコンパクトスモーカー内に敷き詰めていく。すごい数だ。

このコンパクトスモーカー、燻製器として燻製つくるよりも、蒸し器としてこれ使う方が断然多いんだよね。すごく便利。

そういえば、一時期、品切れで買えなかったよね。俺がたまたま見つけて、すぐ連絡して、代わりに買ったんだったな。

 あとは、このスモーカーで、じっくり蒸していく。

 ・・・

おなかすいたーー!!

 ここで、MonTanaは、子どもたち向けチャーハンも並行してつくっていく。

 冷凍食品だから、調理もあっという間。そして失敗もない。

 ・・・

 そして、焼売も完成。

美味い!食感、ふわふわですね!!

僕は、もうおなかいっぱい・・・。

こだわりレシピの麻婆豆腐

 私は、麻婆豆腐をつくっていく。

 この麻婆豆腐は、かれこれ10年以上、自分好みを極めるために研究したレシピだ。

 特徴としては、こんなところだ。

  • 中華料理は強火力&短時間でつくるレシピが多いが、弱火&長時間をかけてつくる
  • 辛みは豆板醬のみ。ほどよい辛さで、旨味を楽しむ
  • 絹豆腐でなく木綿豆腐を使い、しっかり歯ごたえとしみ込んだ味を楽しむ
  • ネギでなくニラを使う

 まずは、豆腐を下茹でする。そうすることで、余分な水分が出て崩れにくくなる。

 そして、銅の中華鍋で、ひき肉を炒めていく。

 調味料を6種と、ニンニク・ニラ、下茹でした木綿豆腐を、順に投入。最後に、鶏がらスープを豆腐が浸かるくらいひたひたに入れる。

(ここの過程に、こだわりポイントがいくつかあるが、秘伝レシピということで非公開にしたい)

 ここから、40分ほどかけて、弱火で煮込んでいく。

 その40分の間に、火を切って、一度温度を下げたりすることで、豆腐に味が沁み込む。

 40分後、スープが飛んでほぼなくなったタイミングで、少量の水溶き片栗粉でとろみをつける。

 そして、完成。

 焼売、炒飯、麻婆豆腐で、食事をスタートする。

夏にキャンプで中華、アリですね!

確かに、夏なら料理が冷めにくいしねー。

続々と、中華料理づくし

 そして、続けて中華料理をつくっていく。

 MonTanaは、鶏を焼いて、”なんちゃって”北京ダックを。

 北京ダックは、皮だけを食べる料理だが、こちらのレシピは肉も一緒に食べるものだ。

 焼いた鶏を、きゅうり・ネギとともに、春巻きの皮に包み、タレをかけて頂く。

タレ、美味いなぁ!

春巻きの皮、そのまま食べるレシピ初めてやったけど、いけるな。

 並行して、私が中華鍋で、回鍋肉を。

 こちらの基本の味付けとその工程は、ほぼ麻婆豆腐と同じだ。ただし、豆板醬を入れず辛みを抜いて、子どもたちも食べられるようにした。さらに、ニンニクの芽と、エリンギ、少量の生姜が味の下支えをしている。

にんにくの芽、いいですね!

エリンギが、いい仕事してるなぁ。

 これで、ほぼお腹が満たされた。ただし、甘味は別腹だ。

 Solの奥さんがつくってきてくれたマンゴーパンナコッタを頂く。

パンナコッタが斜めになってるのが、こだわりなんですよ。

美味いなぁ。そしてこれ、日本酒と合うわ。

消えた日本酒

 調理もひと段落し、私とMonTanaは、お酒を飲み進めていく。

 今日は、私が2本、日本酒を持ってきた。

 まず1本、阿部酒造の「あべ 夏酒」。あべは、キリっと辛口が多い新潟の酒蔵の中で、芳醇さ・甘さがある銘柄だ。若手の蔵元が、チャレンジでつくったブランド。

 夏酒ではあるが、すっきりさよりは芳醇さがあり、酸味を楽しむタイプだ。

もう1本の方、飲みたいな。「作」だっけ。

 それは、清水清三郎商店の「作 純米大吟醸 新酒」。ピンクのラベルが目印だ。

 クーラーボックスから取り出して、栓を開けようとしたとき、

あれ?栓に、「九」って書いてあるよ?

 瓶は、緩衝材で包んでおり、ピンクのラベルが透けているが、銘柄がはっきりとはわからない。緩衝材を破くと、萬乗醸造の「醸し人九平次 La Maison」が出てきた。

あれ?冷蔵庫に入ってたラスト1本だったんだけど・・・。
これ、いつ買ったんだっけ?
そして、「作」は、どこいった?

 恐らく、「作」は、この春~夏のキャンプのどこかで、飲んだのだろう。

 そして、「醸し人九平次」を、何かのタイミングで、買ったのだろう。

 ここで残念なのは、今回持ってきた2本は、MonTanaの好きな「キリっと淡麗系」でなく、「芳醇・甘口」だった。せめて、醸し人九平次の、純米大吟醸にしておけばよかった・・・。

雨の夜と快晴の朝

 食事を終えて、ひとしきり談笑して、子どもたちと女性陣は寝に入った。

 男性陣だけで、焚き火を楽しもうと思って火をつけたところで、ポツポツと雨が降り出した。

 もともと天気予報では、今夜から明日の午前中にかけて雨だった。

乾燥撤収は難しそうだなぁ。帰宅して乾かす感じになりそうだね。

 少しブルーな気持ちになりながら、私たちも、大人しく寝に入ることに。

 ・・・

 そして、朝5:30にふと目が醒めた。夜に振り続けていた雨も止んで、少し陽の光を感じる。スマホで天気予報を見ると、今は晴れだが、8時から雨の予報になっている。ちょうど、この周辺だけが雨雲がなく、西方向、愛知や長野辺りに大きな雨雲があり、こちらに来そうな雰囲気だ。

 MonTanaもJuniorも起きたので、私も眠い目をこすりつつ、意を決して、起きる。

この晴れ間を楽しみつつ、雨降る前に、早めに撤収進めよう。

 まずは、チェアやテーブル、珈琲セットを持って、湖畔へ。

 先にチェアリングしていたMonTanaの横へ。

気持ちいいねー。

 静かな湖を眺めつつ、ケトルでお湯を沸かす。

 コーヒーを淹れて、チビチビ飲む。穏やかな風も、陽の光も、気持ちいい。

 MonTanaは、Juniorと、カヤックで湖を散策。

 彼らが戻ってきてから、私も、カヤックで湖上へ。本当に素晴らしい天気・気候だ。

 ひとしきり楽しんで、時刻は7:00。

 サイトに戻って、朝食をつくる。ベーコンエッグと、昨日買ってきたパン、残りの焼売など。

 そして、雨が降る前に、片付けをできる限りやっていこう。

あれ?雨が、10時からに変わってる。遅れたな。

 今の天気は、まだ晴れ。雨が降る予兆は全くない。

これは、最後まで僕らが晴らします!

さすが、晴れ男!頼んます!

 ・・・

 結局、最後まで雨は降らなかった。テント、タープ、食器類、全てを乾燥撤収。

 濡れたまま、家に帰ってからの乾燥を覚悟していたが、全く必要なかった。

 11時頃に撤収、隣の日帰り温泉でさっぱりしてから帰宅。

 今回も、素晴らしいキャンプでした。また行こう。