CAMP #55|飛騨・南乗鞍で避暑のソロキャンプ・後編

さて、ゆるりと夜ごはんをつくろう。

新しいキッチン

 陽が落ちてきて、いい雰囲気だ。そろそろごはんの準備をしていきたい。

 今回、DIYしたテーブルと、T.G.Fで、ソロには贅沢なテーブルの広さになった。

 前のテーブルにメインのバーナー。カッティングボードも配置。左にはサイドテーブル&サブバーナー。右にはダストボックス。後ろに調理小物とクーラー、という配置だ。これで360°有効活用、使いやすいはず。一歩も動くことなく、座ったまま、料理を進められる。

本日のお品書き

 メニューは、私のソロキャンプの定番「すき焼き」だ。

 飛騨高山の名産と言えば「飛騨牛」。久しぶりの帰省で、どこで買えばいいか全くわからなかったが、同級生たちに聞いたら、かなりの数のお店の名前が出てきた。

なんだ、自分で食べる分か!?(観光で訪れる)人に薦めるのかと思った。

それなら、スーパーで安いの買っとけ!

せっかくなら、いいやつ食べたいよー。

 と、観光地だけあって、観光客には優しいが、地元民には厳しい同級生たち。

 それでも、教えてもらったお店で、いいお肉を仕入れることができた。

 購入したのは、「丹生川精肉」さんで(ホームページ)。店舗は、高山の中心地からは少し離れているため、駐車場も広く、クルマで行きやすかった。通販もやっているようだ。

 銅の中華鍋でつくっていく。すき焼きは、調理がラクだ。

やっぱり、美味いなぁ。

 飛騨の日本酒とともに、チビチビ頂いていく。

 すき焼きの香りが、サイトに広がっていく。

 そういえば、このキャンプ場の近辺で、熊が出没するので注意して、と言われていた。この匂いにつられて、熊が出てきたらどうしよう。

 今、熊に襲われたら「これを食べきるまで待って」、と言いたいが、聞いてもらえないだろうか。そんなことを考えつつ、酔いも進んできた。

 窓口では、熊対策として「基本、1人で行動しないこと」と案内があったが、「ソロですもんね、、、十分に気を付けて!」と言われた。ソロキャンプは、そういうリスクもあり、全て自己責任。ソロは楽しいのだけど、なんだか、少しだけ寂しい気持ちになった。

 そして、すき焼きは、普通のレシピでも十分に美味しいのだが、より飛騨牛の味を楽しむため、途中で味変する。

 加えるのは、トマトとチーズ。まずトマトを入れて火を通してから、肉を入れ、チーズをトッピング。トマトやチーズに含まれる、旨味成分のグルタミン酸が加わって、旨味の塊だ。

これもまた美味い!!

 お酒を飲むのも忘れて、食べるのに没頭してしまう。

 あっという間に、買ってきたお肉や野菜をたいらげた。

天候急変の夜

 食事は終わってしまったが、お酒がまだ残っているので、チビチビ飲み進める。

 テントの外へ出ると、星がちらほら。雨予報で雲が多くなってきていたが、少し晴れ間のタイミングのようだ。

 三脚&カメラを立てて、星空撮影。この晴れ間は少しかもしれないけど、標高が高い分、星はくっきり見える。

 星の撮影をしつつ、酒のつまみに焚火をすることに。

 ただ、Weather Newsの雨雲レーダーを見ていると、あと1時間ほどで雨がきそうだ。

 少量の薪で、焚き火を楽しんで、テントの中に籠ろう。雲が増えてきたので、カメラも撤収。

 短時間だったが、星は綺麗に写っていた。

 そして、夜は大量の雨が降ってきた。

 しばらくしてお酒も飲み切ったので、雨音をBGMに、いつのまにか就寝。

 ・・・

 目覚めると、目の前にカラの酒瓶が。

 今回は、飛騨の地酒「氷室」の後、鳥取の千代むすび酒造「一際」を頂いた。

 雨は、朝8時過ぎに止んだ。

 今日は東京まで戻らなくてはならず、中央道の小仏トンネルの渋滞を避けたいので、テントは乾かすよりも出発を早めることを優先した。

 生乾きで撤収を進め、10時前には出発。熊にも出会わず、楽しいソロキャンプを満喫できた。

 また、帰省ついでに、来よう。