ギアレビュー|NANGAシュラフの獣臭がする場合の対応方法

ナンガのダウンシュラフのニオイがヤバイ。。。どうしよう。

とても眠れないダウンの臭い

 冬キャンプに向けて、暖かい寝袋を購入した。メーカーは、憧れのNANGA。

 ただ、それなりに値段がするので、少しでも安く、、、ということで見つけたのが、別注モデル。私が購入したのは、「山渓」が別注したモデルだ。本家が販売しているものよりも、2-3割安い。

 他にも、「3ten」などが似た別注モデルを出している。

ナンガ(NANGA) ×3ten 別注 シュラフ 超撥水 オーロラテックス 450DX

 これらの商品、気になったのは、ユーザーレビュー。何割かの購入者が「臭いがきつい」と書いている。

 羽毛(ダウン)には、アヒル(グース)とガチョウ(ダック)の大きく2種類ある。このうちダックの羽毛は、雑食で油脂分が多く臭う場合があるのだ。そして、NANGAが使用しているのは、ダックなので、もともと臭う可能性があるということだ。

 本家のものは、使っている友人に聞いても臭うという話は聞かないが、この別注モデルは、臭うというレビューがある。

 そのリスクを鑑みつつ、その安さに惹かれた。また、インターネット購入なので、そもそもどんな臭いかがわからず、「我慢できるのではないか」などポジティブに考えてしまい、購入に踏み切った。

これは、、、恐ろしく、臭い・・・。

 

 到着後、開封してすぐに後悔した。部屋いっぱいに、なんともいえない動物の匂いがひろがる。「獣臭」「鳥臭い」「鶏小屋の臭い」など、レビューではいろんな表現を見たが、まさにその通りだ。これではとても寝られない。

 私はこの後、シュラフを洗剤を変えて何度も洗ったりなど試してみたが、その臭いが消えることがなかった。

 約1年かけて、試行錯誤した結果、臭いを軽減する方法を見つけた。

 「これから買おう」という人には、「このリスクは避けた方がよい」とおススメしたい。1年前に戻れるならば、私は買わない。もしくは店頭で現物を確認してから買う。

 この記事は、「買ってしまってどうしよう」という方に向けたものだ。

臭いを軽減する方法

 結論は、、、

収納袋に入れて、シュラフを「裏返し」で保管するのがベストだ!

 様々な専門的な記事を見ても、「臭いが消えることはない」と書いてある。洗っても消えないし、そもそも臭いのもととなる油分を完全に洗ってしまうと、保温力が落ちてしまう。

 販売元も言っているのが「陰干しして空気を通すこと」とある。

 それを信じて、部屋に吊るして陰干ししていると、少し軽減した。が、収納してしばらくするとまた戻ってしまう。吊るし続けられればよいが、収納したいので、それは難しい。

 よくよく考えてみると、NANGAのダウンシュラフは、防水なども含めて、表面は空気を通しにくい素材になっている。逆に、内側は空気を通しやすい。それを考えると、「裏返す」ことで、空気が通りやすくなるのだ。

 また、付属する袋に収納すると、空気を抜いて圧縮してしまうので、空気が通らない。そこで、収納袋に入れて、ゆとりをもって収納するポイントだ。

 私は、HALF TRACK PRODUCTSの「non sleep cushion」を使用している。そしてインテリアとして飾っている。これで、空気を通しながら保管ができる。(ただ、あまり流通していないので買いづらい。)

 他にも、NANGA純正の収納袋があるので、これに入れてできれば空気が通るところ(押し入れではないところ)に保管しておくのはアリかと思う。

NANGA(ナンガ) シュラフ収納バッグ ゆったりラクラク 寝袋(シュラフ)保管バッグ (ブラック)

 この方法で、臭いをだいぶ軽減することができた。

 また使い続けて、これで大丈夫かは、もう少し様子を見てみたい。