CAMP #114|GWの初心者おもてなしキャンプ

キャンプの魅力を伝えるキャンプを開催しよう!

不思議な縁で繋がった仲間たち

 キャンプを通じて、いろんな交友関係が広がっていく。楽しいキャンプをしていれば、その参加者が、友人を連れて行きたい、とか、友人も行きたいと言いはじめた、とかで、新しい参加者を引き入れてくれる。

 今回行こうとなったのは、コアメンバーである後輩の、友人の友人の元夫(Aくん)とその同級生(Bくん)という、なかなかに深く繋がったメンバーだ。

 Bくんは、岐阜県在住で、年に数回、仕事で東京に滞在する。そのタイミングで、よく3人で飲みに行っていた。ただ、キャンプに行こうと思うと、なかなか予定が合わせづらい。

 調整の末、GWならば、岐阜から行けそうだという話で、企画がスタートした。

 今回のキャンプは、Aくんのパートナー、そしてBくんの嫁さんと子供2人も加えて、総勢7人での開催となった。

 全員が初心者、、、ほぼキャンプ経験のないメンバー。経験者にヘルプを依頼したが、都合つかず、1人で回さなければいけない。さて、どうなるか。

ソロで設営~集合

 今回確保したキャンプ場は、秘密の場所だ。教えてもらったときに「公開しないでね」と言われているので、SNSでも公けにしていない。

 ここは、知る人ぞ知る場所なので、予約激戦のゴールデンウィークで、この人数でも、あっさり予約がとれた。

 チェックインは朝9時から。フリーサイトになるので、なるべくいい場所を確保したい。

 出発は朝3時半。高速道路の深夜料金となる4時前にICを通過しつつ、渋滞を回避。さすがゴールデンウィーク、その時間でも、多少の渋滞があった。6時過ぎに、通り道にある24時間営業の入浴施設に寄り、さっぱりしつつ仮眠をとって、9時に現地へ入る。

 ここのキャンプ場は、傾斜が多い。なだらかになっている一番いい場所と、次にいい場所は、既に人がいた。

 3番目に考えていた場所を、確保する。

 今回のテントは、ゼインアーツのロロと、ヒルバーグのアラック。私がアラックに寝て、あとみんなはロロの中で寝てもらう。

 とりあえずみんなが来るまで、1人でテントを立てる。

電車が事故で止まっちゃって、予定よりも遅れます!

 電車移動で来ていたAくんから連絡が。最寄り駅でピックアップする予定だったBくんも、同時に遅れる。10時半ごろに到着してもらう予定だったが、それより遅れそうだ。

 設営を手伝って欲しいところだったが、1人でかなりの部分の設営を終えた。

 到着は、12時近くになった。

 とりあえず、寝室だけ整えてもらい、乾杯&ランチを。ランチはちょっとサボって、それぞれで買ってきてもらった。

 そして、みんな日帰り温泉に行ってもらい、帰ってくるまでゆっくりする。

キャンプ体験&料理スタート

 本日は、初心者向けに体験メニューを組み込んでいた。

 まずは、火熾し体験。ファイヤースターターを使って、火熾しをしてもらう。

 その火で、子どもたちには焼きマシュマロを体験してもらう。

 その後、手分けして野菜を切り、ダッチオーブンに入れ、焚火で無水調理をしていく。

 つくるのは、「カレー」だ。

 キャンプといえばカレー。未就学の子どももいるので甘口をセレクト。それを、ダッチオーブンを使って一味違うものにしていく。

 じっくり火を入れて、ルーを溶かし、夕方ごろに完成した。

 土鍋で炊いたごはんと合わせて、子どもたちに提供。大人も食べ始め、一気にカレーはなくなった・・・。

 子どもたちのお腹も満たされたところで、大人向けのメニューをつくっていく。ここからは、1人で手早くつくっていく。

 まずは、「まぐろ生ハムのわさびカプレーゼ」と「厚揚げの豚バラ巻きのトマト煮込み」。

 続けて、じゃがいもと明太子のアヒージョ。これはオイルを使ってパスタに。

 お酒は、私の持って行った日本酒と合わせる。

 最後に、黒毛和牛のステーキ。3種の部位を食べ比べ。やっぱり「ヒレ」が一番うまい。お肉は、Aくんのパートナーに持ってきてもらった、こだわりのビオワインと合わせた。

 食後にはケーキを。Bくんの嫁さんが誕生日が近かったので、サプライズでお祝い。

 ケーキは、北海道の「ルタオ」のものをセレクト。冷凍で保存ができるので、事前に通販で購入し、クーラーボックスの中で解凍して用意した。

楽しいキャンプと微かな違和感

 時刻は22時。子どもたちが就寝して、いつもなら、この時間からもうひと盛り上がりする。お酒も、ここからが楽しい。

 だが、どどっと疲れがきた。お酒がのどを通らない。

 Aくんもウトウトし始めたので、23時過ぎに、就寝することにした。

 なぜこんなに疲れたのか、、、

 1つめは、経験者が1人で、やることが多かったことがあるだろう。初心者6人というのは、過去の最多人数だ。一方最近は、慣れたメンバーも増えてきて、細かな指示を出さなくても、キャンプが回るようになっていた。それとのギャップが大きかった。

 2つめは、子どもたちだ。未就学の男の子2人だったが、なかなか暴れん坊だった。乗ってはいけないところに乗って飛び跳ねたり、定点撮影しているカメラなど、触られると困るところに触れたり、、、言い聞かせても、天邪鬼にまたやろうとするので、気が抜けなかった。子どもだから、わんぱくなのはしょうがない。ただ、ガレージブランドが多い私のギアとの「相性」が、良くなかった。スノーピークやコールマンなどメジャーブランドのものは、多少雑に扱っても壊れないようにつくられているだろう。ただ、ガレージブランドはそこまでの品質の担保はされていない。それでもし壊れたら、一声数万円の損害となってしまう、、、そしてその後が気まずくなる。

 そんなことを気にして、料理などをしつつ、ずーっと子どもたちの動きを追って、注意などするようにしていたので、落ち着いてお酒が飲めず、あまり酔えなかった。

 あともう1つあるとしたら、子どもたちがあまり楽しそうでなかったことだろう。何かしてあげたり、料理を提供したときに、「ありがとう」「美味しい」などのポジティブなワードを言ってもらえなかった。一方で私からは注意ばかり。それに対して「ごめんなさい」のワードは出ず、繰り返すばかり。少し、精神的にも、その点は疲労した。

 根本的には、私のキャンプが「子ども向け」の要素が少ないことがあるかもしれない。今回のキャンプ場も、例えば川や湖があって水遊びができるとか、森で木登りや昆虫採集ができるとか、そういったアクティビティがない場所ではあった。子どもたちの有り余るエネルギーの発散場所が、このキャンプにはなかった。

 とはいえそもそも、私は、そういう子ども向けのキャンプをしたいのだろうか、、、いろいろ考えつつ、眠りについた。

最後のトラブル

 翌日は、朝ごはんに、土鍋ご飯+味噌汁をつくり、お腹いっぱいに。

 そして片付けをして撤収。

 解散、となるタイミングで、最後にトラブルが。撤収中、暇をしていたBくんの子どもたちを、クルマの中で映像を見せていたが、それでバッテリーがあがってしまった。キャンプ場の方に相談したところ、ありがたいことにブースターケーブルがあったので、ジャンプスタートをすることができた。本当に、ありがたかった。

これからのキャンプに向けて・後記

 今回のキャンプは、楽しかったが、なかなかに課題を残すものだった。この経験は、後々、自身のキャンプスタイルを見つめ直すきっかけになっていく。考えたことは、また別の機会にまとめていきたい。

 いつもなら、「また行こう」と締めるところだが、今回は「次はちょっと考えたい」で締めたい。