雨に濡れないよう、次は屋根をつくろう!
屋根の設計
前回までに、小屋の床・壁をつくった。実はその時点で、屋根の設計はボヤっとしか考えていなかった。改めて、屋根の設計について調べてみる。
すると、考えの甘さが露呈した。
まず、勾配が足りない。もともとは屋根の角度を、120cmの長さで、片方を10cmくらい上げればよいと考えていた。しかし、今回使う「波板」で、適切な勾配としては30cm以上まで上げないといけない。
次に、組み立て方法。基本的に、屋根の上でネジ止めする、高所作業が必要だ。2m以上のはしごや脚立を購入すればできると軽く考えていたが、素人にはかなり危険な高さ。それで怪我人を出してはいけない。
それらを踏まえて、設計をしなおした。
まず、三角形の板で、屋根の側面の壁をつくることにした。ホームセンターでこういった斜めのカットはしてもらえないので、この長さを自分で切る必要があるのが課題だ。
そして、屋根を地面で組み上げてから、躯体の上に乗せ、「中からネジ止めして固定する」という方法にした。それであれば、イスの上に乗るくらいで作業でき、危険は少ない。
組み立て手順もシミュレーションしながら考えたが、1時間以上、悩みながらなんとかまとまった。
材料カット&塗装
屋根の材料の調達は、自宅近所のホームセンターで行った。木材カットコーナーに腕のよい店員さんがいて、安心できるからだ。
自宅に持ち帰って、防腐ペンキで塗装していく。私が重度の花粉症で、外出をなるべく控えたかったため、自宅の部屋で。
そして、壁の側壁になる三角形の板については、コンパネを斜めに切ることにした。こちらも室内で、ノコギリで切る。そして切った後、気づいた。
これだと、オレンジの面が、片方しか外に向かない・・・。
よく考えたら事前にわかる話なのだが、四角形を斜めに切ったら、「同じもの」ができる。コンパネの塗装面は片側だけなので、これでは、左右がチグハグになってしまう。
少し悩んだが、新たに木材を買ってくるのも大変なので、このコンパネの面を、「削る」ことにした。
1時間ほどかけてサンダーで削り、ペンキを塗る。こちらも、部屋の中でサンダーをかけたので、室内が粉だらけだ。若干、この選択を後悔した。
削ってペンキを塗ったのがこちら。
1枚は、削りが足らず、オレンジの面が残ってしまった。もう1枚は削り切って、きれいなブラックに塗装できた。
この木材を、現地へ持ち込んで組み立てていこう。
雨水で崩壊寸前
前回、屋根がまだないので、シートを被せて帰った。
現地に到着して、被せていたシートを外していく。
あれ、外れないですよ?
軽いはずのシートが、外れない。中に入ってみると、シートが内側に落ち込んでいる。そして、重い。
これ、雨水が溜まってる!
かなりの量の雨水だ。これがもっと溜まっていたら、この躯体が潰れていたかもしれない。今日、来れて良かった。
なんとか雨水を逃がして、シートを外した。
屋根の側壁の組み立て
まずは、三角形に切った木材を、屋根の側壁として取り付ける。内側に固定用の角材を添えつつ、ネジ止めし、躯体に固定していく。
正面の壁も同様だ。コンパネと、正面には黒く塗装した2×4材をつける。こちらは、雨がドアの上部から入らないようにする目的もある。
これで、側壁が立ち上がった。
屋根の組み立て
次に、屋根を地面で組み立てていく。通常は、ここから屋根の棟木、垂木といった骨組みを、この上に組み上げていく方法が普通のようだ。ただ、これ以上の「高所作業」は避けたく、地面で組んで乗せる、という方法をとった。
まずは、屋根の骨組みを組み立てる。
ポリカーボネートの波板を、この骨組みの上に固定していく。
あ!!割れました!!
インパクトドライバーでネジ止めしていたYa-manが、慌てる。中間にはめ込んだ2本の木材が割れた。固定するネジが太いのに、用意した木材が細かった。加えて、ドリルで下穴を開けるのをサボってしまった。
完全には割れておらず、固定はできたようなので、このまま進行することにした。下穴は、きちんと開けよう・・・。
この屋根をのせるにあたり、側壁に、この木枠と組み合わさる「溝」をつくる必要がある。
あ、、この作業のこと忘れてた!なんとかして、板に溝をつくって!
おお。。。どうしよう。なんとかします!
屋根と組み合わせたときに、つくりたい溝は片面で2か所。ノコギリとドリル、ミノを使って削っていく。
屋根の固定
いよいよ、屋根を乗せる。このサイズで簡易な仕組みなので、とても軽い。
これを、躯体の上に乗せる。この作業は、背伸びすれば、脚立なしでも大丈夫だ。
そして、先ほど側壁に掘った溝に、はめ込む。
あれ、これ、ハマる??
ハマるはずです!こっちへ押し込んでください!
木がネジで割れたから、太くなってますね!
四苦八苦したが、なんとかハマった。ピッタリだ。
そして、側壁の内側から、この屋根の外側の木材に、ネジ止めして固定していく。
屋根ががっちりと固定され、雨も入らない状態にできた。
され、屋根はこれで完成だ。
続けて、あと1面、ドアをつくっていこう。
<続く>