開拓Act.43|焚き火を眺めつつドラム缶風呂

キャンプしながら、風呂に入りたい!!

やりたかったこと

 キャンプの夜、みんなで焚き火を囲んでお酒を飲む。それを、お風呂に入りながら、その輪に入る。そんな贅沢な時間を過ごしてみたい。

 それは、プライベートキャンプ場でしかできないことだ。

 お風呂をつくる方法はいくつかあったが、予算次第で、幅があった。一番お金がかかるのが風呂桶。ちゃんとしたものを買うと、十万円以上かかる。

 最もお金がかからないのが「ドラム缶」だ。まずは、軽く試せたらということで、ドラム缶風呂をすることにした。

部材の調達

ドラム缶

 まずはドラム缶。キャンプ場からクルマで30分程度の距離のところに、販売している業者さんを見つけた。

 新品で1缶7,000円。購入したのは、200リットルの「オープンドラム缶」。

 ドラム缶には、上部の蓋が開くタイプと開かないタイプがあり、オープンドラム缶は、開く方だ。

 これが、車の荷台にちょうど載るサイズ。運べるサイズでよかった。

 錆びないステンレスタイプのものもあったが、2万円以上するので、今回は安い鉄のタイプにした。が、これが後での苦労のもとになる。

土台のブロック

 次に、ドラム缶をのせる土台をつくる、ブロックをホームセンターで調達。

 中央に「U字溝」を置いて、両側にコンクリブロックを配置。

 U字溝で薪を燃やして、沸かすという構造だ。コンクリブロックと高さのサイズを合わせた、U字溝を購入したのだが、これが後でまた苦労のもとになる。

煙突

 風呂に入っている時に煙を吸いたくないのと、沸かすときの燃焼効率を上げたいということで、煙突をつけることにした。こちらはホームセンターで調達。

 後ろはこんな形。U字溝を縦に組み合わせて、余っている木材で押さえておいた。

足場

 このドラム缶風呂に入るには、そこそこの高さの足場が必要だ。カインズで、ちょうどいい脚立を調達。幅広で、安定しそうだ。

スノコ

 ドラム缶に入るときには、底が熱されて熱いので、スノコを敷く。丸いスノコが必要だ。

 これは、ヒノキ材を使ってDIYした。完全に丸くつくるのは難しいので、12角形で、ちょうどいいサイズで切った。

 

ポンプ

 ドラム缶に水を出し入れするには、ポンプが必要だ。水を入れるときも、水を抜くときも、水が入った状態のドラム缶を動かすのはとても難しい。

 そこで、風呂用のポンプを購入。電源はコンセントタイプで、ポータブル電源で動かす想定だ。

水の調達

 これで、ドラム缶風呂の材料はすべて揃ったが、お風呂として最も重要なブツの調達が最大課題になっている。それが「水」だ。

 選択肢としては大きく2つ。①自宅から運ぶ ②雨水を使う だ。①は、水道水なのできれいだが、運べる量に限界がある。②は、現地にあるが、水質が若干心配だ。

 基本は①で運び、足りない分を②で補うことにした。また、ドラム缶設置のタイミングと、キャンプのタイミングで、2日に分けて複数回を運ぶことに。

さぁこれで、準備は万端だ!!

キャンプ&入浴当日の準備

 さて、いよいよ入浴だ。

 事前に、半分ほどの水を運んであり、あと半分を入れて、沸かすだけ。

 と思っていた。

 ドラム缶の蓋をあけると、びっくり。

なんすか、これ?

水が、茶色い!サビだ!

 なんと、水を入れていたら、内側がサビてしまったのだ。

 この水には、さすがに入るのは気が引ける。ポンプで水を吸いだし、中を拭いていく。

手が届かないから、クイックルワイパーを買ってくる!!

 近くのホームセンターへ急ぐ。長い柄があるクイックルワイパーを買って帰って、更に拭いていく。

 できる限り拭いて、水を補充する。

多少サビが出るかもだけど、覚悟決めて俺は入る!

 そう宣言して、決行することに。

湯沸かし

 U字溝のところに、薪を入れて、火を熾す。煙突があるおかげで、すぐに薪に火もつき、一定の火力になった。

 ネットで他の人のブログを見たりしていると、湧くまで1~2時間というところ。が、2時間経っても、水が冷たい。30℃前後というところ。

きっと、もうすぐ沸きますよ!

 と言いつつ、3時間経っても、まだ沸かない。どうも、U字溝の幅が小さくて、火の当たる面積が小さいからのようだ。

 ただ、少しずつ水温は上がっている。根気よく、42℃になるまで待つしかない。

いよいよ、入浴

今、ちょうどいいっすよ!

 と、入れそうな温度になったのは、なんと23:00過ぎ。 食事も終わって、焚き火を囲んでまったりお酒を飲んでいる時だ。

 こんなに遅くなってしまったが、ある意味、やりたかったことができる。

 一応、水着に着替えて、ゆっくり浸かる。

温かい。。。ヤバい、、、気持ちいい。。。

 そして、入りながら、お酒をチビチビ飲みつつ、焚き火を囲むみんなを眺める。

この風景を見たかった。。。いろいろトラブルあったけど、入れてよかった。

 ひととおり、身体が温まって、風景を堪能して、風呂から上がる。

次、僕も入ります!

せっかくやし、俺も入ろうかな。

 順番に、ドラム缶風呂に入っていく。

 時刻は、夜の0:00を越えた。

 が、風呂に入ったおかげで、身体がポカポカになり、まだ全く眠たくない。

 みんな風呂から上がって、また焚火を囲んで、飲みながら談笑を再スタート。テンションが高い。

LUNA SEA聴いてもいいっすか!?

 と、彼は「ROSIER」をリクエスト。

 こんな時間に、ビジュアル系の激しめの曲を聴くとは。そしてとても懐かしい。

今後のアイディア

 今回のドラム缶風呂は、とても楽しい体験だった。

 ただ、水の運搬や、サビ対策、湯沸しなど、そこそこ大変だったのは否めない。

 また、入るのも1人ずつなので、入りながら会話するまでは難しい。

次は、「足湯」でもいいかもしれないなぁ。

 3-4人が囲んで足湯をする、というのはアリかもしれない。

 着替えも必要ないし、それでも身体が温まるだろうし、みんなで話しながら入ることもできる。

 次は、夏を越えて秋になったら、「足湯」を考えてみたい。