ドアを取り付けよう!
ドアの設計
ドア本体は、シンプルにコンパネ+木枠だけにした。
1つ工夫したのは、躯体にぴったりはめるのでなく、コンパネの下側を長めにし、床の下にはみ出るようにした。雨が下から中に入らないように。
ドアは、いわゆる「蝶番(ちょうつがい)」という金具で固定し、開け閉めをできるようにする。
その蝶番にも、戸棚向けなどいろいろ種類がある。ドア向けのは、「旗蝶番」という、閉まったときに金具が重ならないタイプのものらしい。自宅含め、いろんなドアの実物を見て確認した。
今回は、こちらの商品の「ブラック」を探して調達した。
ドア本体組み立て
コンパネに、1×4材を枠としてネジ止めする。この作業は一瞬だ。
試しに、躯体にはめこんでみる。
あれ、ハマらない・・・。
下はハマりますけど、上のサイズが合わないですね。
ドアのサイズを測ると、上下は同じ。
躯体の枠の長さを測ってみると、上下で違う。下側は設計通りだが、上側が、若干、短い。
横方向の木材を固定した時に、少し内側に取り付けてしまったようだ。若干だが、台形になってしまっている。
もはや、躯体を修正することは不可能だ。ドアを修正するしかない。
コンパネ板は、躯体の外に出る設計なので、1×4の木枠を台形にすればいい。一度ネジを外して、木を切り、またネジ止めしてはめ込む。木材を7mmほど切って、ちょうどいい具合になった。
いよいよ、旗蝶番を取り付ける。
旗蝶番は、ドアの重量的に本来2つあれば十分なのだが、4つのネジ穴のうち2つしか使えない厚みなので、念のため3つ取り付けた。
ドアの取り付け
躯体側にも、旗蝶番の片方を取り付ける。現場合わせで、「だいたいこのあたり」ということでつけるのが建築素人のやり方だ。それでも、だいたい合った。
下側の1ヶ所を固定し、ドア取り付けてから、上側、真ん中の順番で、固定していく。
1ヶ所だけでも固定されていると、あとは楽だ。
躯体側も3つの旗蝶番を固定して、完成だ。
開け閉めスムーズ。・・・だが、ちょっと浮いてる。これは、ドアのコンパネが曲がって歪みがある。とはいえ、素人DIYにしては、十分としよう。
戸当たりの取り付け
ドアを閉めたときに、反対側に入らないよう止める「戸当たり」を、躯体につけていく。12mmの角材を、上下左右にぐるっと固定。
ドア金具の取り付け
あとは、ドアとして、いろんな金具をつけていく。
外側に、ハンドルとかんぬきを取り付け。
これらの金具は、ブラックで統一した。
かんぬきは、誰も入っていないときに、開かないようにするための目的。外から見て目立つものなので、大き目の、存在感があるものをチョイス。
室内側にも、同じくハンドルとかんぬきを。
こちらのかんぬきは、室内に入ったときにかけるカギになるので、操作を誤らないようレバーをシルバーのものにした。
トイレ内には、ペーパーホルダーを設置。棚がついていて、スマホなど小物を置けるタイプだ。
ライティング・照明設置
このトイレを使用するのは、基本、夜だ。昼は、コンビニでもスーパーでも近所での買い物ついでにトイレを借りられる。
明るくないと、不安になるだろう。
まず、入口には、ランタンフックを設置。何かしらランタンをかけられるようにする。
入手したばかりの38灯を吊るす。また夜に、どれくらい明るいか見てみたい。
室内は、センサーライトにする。照明をつけっぱなしだと虫が入る可能性もあるので、ON/OFFは必須にしたい。スイッチ式にするとケーブル配線が面倒だ。センサー式で自動にして、つかなくて暗くて慌てるというのを避けたい。
こちらを2個、取り付け。
本体にマグネットが内蔵されているので、同梱されている鉄のプレートを、天井部分にシールで張りつける。内臓バッテリーで充電式なので、基本は持ち帰って、充電してから持ち込むスタイルにしたい。
ライトは前後に設置して、自分の影で見えない、ということがないようにした。
こちらも、夜に使って試してみたい。
便座設置
いよいよ、トイレとしてはメインミッション、便座の設置だ。
もともと仮設トイレとして使っていた、介護用商品のトイレがこちら。
内部にバケツがあって、通常はそのバケツに放って捨てるか、使い捨てシートをつけてそこに放って捨てるか、などの使い方をする。
今回は、野に放つ、という仕様にしたいので、このトイレと床下とをつなげていく。
まずは、床に穴を開ける。電動ドリルに「自在錐」を取り付けて、塩ビパイプと同じ直径の穴を開ける。
刃がぐるぐると回って、合板が削れていく。「使用にはコツがいる」とレビューにも書いてあったが、なかなか一筋縄ではいかない。
ちょっと、交代してー。
やってみます!・・・開きました!
途中で疲労し、Solに交代して後を託し、開けきった。
塩ビパイプも、ぴったりハマる。
トイレのバケツにも同じ穴を開け、塩ビパイプを通す。パイプが抜けないよう、パイプ直径より少し小さいゴムパッキンをつけておく。
ここに、漏斗を配置。これで、小水を集める仕組みだ。
実際に使用するときは、ビニール袋をうまく被せて、この漏斗からパイプに落ちるようにしつつ、バケツには入らないようにする予定だ。
これで、便座の設置は完了!
トイレ建屋の完成!
これで、トイレが完成した!
このキャンプ場で、今までで一番大きな人工物で、初めての建物。
なかなかの存在感だ。
恐らく、時間が経てば、外装も汚れたり、色が褪せたりして、森にも馴染んでくるのではと思う。
この建物に名付け
ラボリエでつくったものには、星座や神話にちなんだ名前をつけている。
このトイレは、「Lyra」(リュラ)と名付けることにした。
このラボリエの敷地は、三角形になっている。
この三角形の頂点の1つである、「橋」は、夏の大三角の1つ「アルタイル」からとって「Alta」と名付けた。このトイレも夏の大三角からとるならば、こと座の「ベガ」の配置になる。
ただ、ベガは、なんとなくごつい。女性・子ども向けのトイレとしては、もう少し柔らかい語感にしたい。調べていくと、ベガはアラビア語起源の固有名で、ラテン語起源だと別名称があるらしい。それが、リュラ(Lyra)だ。
いい響き。他は略したりしているが、これは、これ以上に短くはできないので、このまま採用。
いつか、もう1つの頂点にも、デネブに由来する名称を付けたものを、何かつくりたい。
何にせよ、トイレとしてはこれで完成!
あと、雨どい+雨水タンクをつけて、水洗式として流せるようにする水を確保したい。それで、いよいよ実使用、ということになりそうだが、その作業はまた次回に。
初めての建物づくり、楽しい経験でした!