ギアDIY|キャンプ用ダストボックス

使い勝手のいいゴミ箱が欲しい!

昨今のゴミ箱事情

 キャンプでのゴミ箱は、とても悩ましい。キャンプ用のゴミ箱に求める要素を列記してみる。

  1. ゴミ袋をかんたんに固定できる(分別のため複数のゴミ袋をつけられたらなおよい)
  2. 中が防水になっている(ゴミ袋から水漏れしても外に漏れない&洗える)
  3. 開口部が大きい・捨てやすい
  4. 底面が、地面につかない
  5. 折り畳んで小さく・薄くなる(収納スペースが小さくすむ)
  6. ゴミが外から見えないようにできる
  7. 持っているキャンプギアと、カラートーンや素材感が合う

 これまでは、④⑦を諦めて、こちらのダストボックスを使用していた。

 こちらは、Oregonian Camperのポップアップ トラッシュボックス (ブラックカモ)だ。畳むと小さくなるし、丈夫だし、たくさん入るし、使い勝手はとてもいい。ただちょっと壊れたことをきっかけに、改めて検討することにした。(これはこれで使いやすくて良かったが・・・)

 一通り探し、10商品以上、目を通したが、全ての条件を満たすものがなかった。

 最も条件に近しく、買おうかを悩んだのは、MINIMALWORKSの「 ローリーバスケットU」(ベージュ)。上に被せるオプションのウッドカバーもある。ただ、「①ゴミ袋をかんたんに固定できる」の条件が合わない。ゴミ袋を吊るすための留め具がないのだ。

 また、ウッドカバーも含めて、お値段もそれなりにするので、購入は断念した。

これは、自分が欲しいものを、DIYできないだろうか。

ベースの製品選び

 イチからつくるのは大変だ。何か、ベースとなるものを改造するのが近道だ。

 このMINIMALWORKSのゴミ箱と同じようなデザインのものは、キャンプギア以外にも、実はよく見かける。洗濯物を入れるランドリーバスケット、雑誌を入れるマガジンラックなど、インテリア用品でこれに近い構造のものが売っている。それらを順に調べていった。

 すると、1つ、目に留まったものがある。それがこちらのマガジンラック。

 躯体はスチールで折り畳みができる。ボックスはオフホワイトカラーで、中はコーティングされ、防水仕様になっている。そして安い(キャンプ用のものと比べれば)。

 こちらをベースとすることにした。

 この製品で条件に足りないのは、①ゴミ袋の固定 ⑥ゴミの目隠し の2つ。それぞれ、DIYで対応していこう。

ゴミ袋の留め具付け

 どうゴミ袋を固定するか。迷ったときは、100円ショップへ。手に入る物品から考えていく。

 見つけた製品がこちらの「帽子止め」。このクリップが使えそうだ。

 コードを適切な長さに切って、ガスライターでコードの先を熱し、ほつれないように固める。

 これを、ゴミ箱の上部に、片側3つずつ、ミシンで縫いとめていく。

 フレームに固定するときは、折りたたんでこのような見え方になり、縫ったところは見えない。

 フレームに取り付け、ゴミ袋も付けてみる。固定力は、大丈夫そうだ。2~3つに分けて付けることもできる。

 本体は、これで完成。

天板づくり

 上に、ゴミを隠せる天板をつくりたい。意外と木材は高いのだが、お安く手に入れる方法は、「スノコ」を使うことだ。

 こちらがホームセンターで売っていた、2個セットで198円のスノコ。今回はこれを2セット=4枚分使う。

 こちらを「分解」する。ハンマーを使って、クギ&接着剤でとめられている木材を剥がす。多少割れたりはするが、注意しつつ、なるべく丁寧に。

 これらを、ヤスリで剥がしたところをきれいにした後、オイルステインで塗装。

 これを、下側に支える3本を横に入れ、接着剤&釘を使って、1枚の板にする。

 これでも十分使えるのだが、もう少し工夫したい。2つに切断。(後から思いついたのだが、初めから支える3本を切っておけばよかった。)

 この2つの間を、蝶番をネジで取り付ける。これで、半分に折れるようになった。

 最後に、手仕事社中 tandmさんにオーダーした真鍮プレート(オーダーのサイトはこちら)を取り付け。ワンアクセントあると、それっぽくなる。

 天板も、これで完成。

完成したダストボックス

 本体と天板を組み合わせると、こうなる。

 あとは、実際にキャンプで使ってみよう。

 オフホワイトのカラーが、サイトに馴染む。コンダクターズチェアとも、近しい色味だ。

 ゴミを捨てるときは、天板を半分開けて使う。もう片方には、何かモノを置いておくこともできる。

 ほぼ思った通りの出来上がりになって、使い勝手もよく、満足。

 これから、愛用していこう。