定価でなかなか手に入らないゴールゼロの代わりに、いいランタンを見つけた!
SWAG GEARのマイクロLEDランタン
2022年5月にAmazonで取り扱い開始された、「SWAG GEAR」(スワッグギア)のLEDランタン。
この形状、あの、品薄で定価で手に入らない、GOALZERO(ゴールゼロ) の LIGHTHOUSE micro と似ている。
そして価格は、GOALZERO の定価に近い。ずっとGOALZERO を探していたが、このSWAG GEARのランタンを思い切って購入し、試してみることに。
基本仕様
まず、仕様を比較してみよう。
SWAG GEAR LED FLASH LIGHT | GOALZERO LIGHTHOUSE micro | |
本体重量 | 77g | 68g |
電池容量 | 2600mAh | 2600mAh |
点灯時間 | 7~120時間 | 7~170時間 |
明るさ | 14~250ルーメン | 最大150ルーメン |
防水 | IPX4 | IPX6 |
似ているが、少しずつ違う。
電池容量は同じだが、明るさがSWAG GEARの方が明るい。もともとGOALZEROも明るいと思っていたが、更に明るいようだ。
そのせいかわからないが、最大点灯時間は、GOALZEROの方が長い。ただ、1泊のキャンプであれば、10~20時間もあれば十分なので、それほど大きな違いではない。
ただ、防水は、GOALZEROの方が強い。IPX4も、IPX6も、水中で使うことはできないが、防滴仕様=キャンプの際に多少濡れても大丈夫、という等級だ。IPX4よりもIPX6の方が、防水性能は強い。IPX4:小雨で大丈夫、IPX6:大雨でも大丈夫、というイメージだろう。
充電方法
USBから充電するのは同じだが、端子が異なる。
SWAG GEARは、底面にUSB-C端子の穴が開いている。充電をするには、ケーブルが必要だ。
一方、GOALZEROは、本体にUSB-Aタイプのコネクタがついている。このコネクタをUSB端子にさして充電するため、ケーブルは必要ない。これは、GOALZEROの方が充電は楽かもしれない。
付属品
SWAG GEARには、多くの付属品がついてくる。
- 充電ケーブル(USB-C ケーブル)
- マグネットブラケット
- ミニトライポッド
充電ケーブルは、充電するために使う。
マグネットブラケットは、本体の底面に装着することで2つのことができるようになる。1つめは、マグネットが埋め込まれているので、鉄部にランタンをくっつけられるようになる。2つめは、カメラネジ穴があるので、カメラ三脚などに取り付けることができるようになる。
マグネットブラケットと、ミニトライポッドを組み合わせることで、このように、テーブルに置く際に少し高さを出すことができる。
GOALZEROには、何も付属品がない。これはSWAG GEARにかなりのお得感を感じられる。
デザインの違い
本体のサイズは、並べてみてもほぼ同じに見える。質感もほぼ同じだ。
※比較に使用しているGOALZEROは、上部にフラッシュのない「Lighthouse Micro」です。
違いとしてはっきり分かるのは3点だ。
①ボディカラー
GOALZEROは、シルバーに明るいグリーンのロゴが入っている。SWAG GEARはブラックにシルバーのロゴ。落ち着いた配色だ。個人の好みによるが、モノトーンでSWAG GEARの色はかっこいい。
②上面のカラーリング
ほぼ形状は同じなのだが、少しずつ違う。
GOALZEROは、フックがシルバーで、ボタンが明るいグリーンだ。対してSWAG GEARは、フックもボタンもブラックだ。
暗くて見にくい環境などでは、ボタンやフックが明るい色の方が使いやすいかもしれない。ただ、個人的な好みとしては、全てブラックの方がかっこいいと思う。使い慣れていけば、ボタンの位置は手探りでもわかる。また、GOALZEROのボタンは、写真に撮った際に悪目立ちすることがあったので、正直、色がない方がいいと思っていた。
③電池残量のインジケーター
両方とも、4つの青い小さなLEDで、電池残量がわかるようになっている。
青くて見やすいのはいいが、これが、夜に悪目立ちする。今まで、GOALZEROの写真を撮った時にも、青いインジケーターが写って、気になるときがあった。
SWAG GEARも、同じ青のインジケーターだったが、なんと、点灯した後に一定時間で「消える」ようになっていた。またボタンを押せば確認ができる。
【左:GOALZERO | 右:SWAG GEAR】
常時、ついていた方が残量確認はしやすいかもしれないが、もともと電池が長持ちするランタンでもあるし、消える方がありがたい。
また、このボタンの使い方も違いがあった。両方とも、押すことで、モードや光量の切り替えができる。その点は同じだ。
SWAG GEARは、ボタンを「長押し」することで、無段階調整ができる。長押しで自分の好みの明るさまで微調整ができるのだ。夜が深まって「もう少し暗くしたい」という時などにいい。
光のカラーの違い
光の色はどうか。暖色か寒色かを示す色温度:K(ケルビン)という数値を見てみよう。SWAG GAERの公称値は、「3000&4000K」と記載がある。GOALZEROは「3800K」と言われているようだ。つまり、ほぼ変わらない。
実際に、並べてみてみる。見た限りでは、色の違いはないように見える。
アクセサリーの対応
GOALZEROには、アクセサリーが様々なメーカーから出ている。自分好みに仕上げられるのが楽しみの1つだ。GOALZERO用のアクセサリーは、SWAG GEARに使えるだろうか。
いくつか持っていたものを試してみた。
①カラーフィルター
38exloreのZEROFILTER。12色セットになっていて、好みの色を選んで光の色を変えられる。
SWAG GEARに取り付けてみる。もともと、少しゆとりあるサイズ設定になっているので、問題なく取り付けできた。
②ジャケット
本体に巻き付けるジャケット。シールタイプやシリコンのものなどある。
今回は、こちらの「what will be will be」の革製のジャケットで試してみる。
これも、問題なく装着できた。紐で調整できるので、多少のサイズ違いがあっても大丈夫ではあるが、何も調整せずとも大丈夫だった。
③シェード
ランタンの「傘」。光を落ち着けたかったり、下方向に光を集めたかったりするときに使う。
こちらのWHAT WE WANTのウォルナット製のシェード、「WWW_GOALSHADE_TYPE1」を取り付けてみる。
ぴったりだ。
ボタンなどの微妙なデザインの違いはあるものの、サイズと、フックの位置などが同じなので、同じように使える。
シェードのデザインにもよるが、ほとんどのものは使えるのではないだろうか。
④シェード:ZEROCO38
38exloreのZEROCO38。ランタン全体を覆い、柔らかい光にしてくれるシェードだ。
こちらは、、、、残念ながら、SWAG GEARでは装着ができなかった。内部で、底面部分が「パコッ」とハマって固定される仕様になっているが、SWAG GEARでは、強めに押し込んでもハマらなかった。
底面部分をよく見ると、ほんの少しだがサイズが違うように見える。ZEROCO38は、GOALZEROに合わせて、相当、精密につくられていることがわかった。
まとめ
SWAG GEARのLEDランタンは、GOALZEROの基本性能はほぼ同等なことに加え、本体のカラーリングや、電池残量インジケーターなど、細かなところで配慮がされていた。付属品も充実している。
GOALZEROのアクセサリーも、全てではないが、多くのものは使用できそうだ。
これは、GOALZEROが欲しいけど手に入れることができなかった人にとって、オススメの逸品だ。
<2022/6/10追記>
1点、気になっていた点を追記したい。
下の写真の赤枠の中、白い点が2つ見えるが、こちら、内部に入り込んでいる塵で、自分で取り除くことはできない。
実使用には大きな問題はなく、ジャケットもつける予定なので、特に返品・交換依頼はしなかった。
Amazonのレビューを見ると、他にいくつかの指摘が出ていた。
・指紋や擦り傷がある
・電池残量のインジケーターが消灯されない
・充電時に、内部が結露する(こちらは初回のみ/使用時に問題なしとのメーカー見解あり)
上記は、私のランタンにはなかった。
電化製品の場合、どうしても、生産~運搬にて一定の不良品は出る。その発生率が、メーカーによって差が出てくる。特に、安価なものは、発生率が高い傾向があると思う。(不良品を抑えるための手間をかけると、その分だけコストが上がって価格も上がる。)
もし新たに購入された方がいれば、すぐに気になる点がないか確認することをお勧めする。そこで、もし不良があれば連絡を入れ、対応してもらう方がよいだろう。