CAMP #51|初夏の湖畔でゆったりキャンプ

暑くなってきたので、高地へ遠征しよう!

トラブルを越えて、いつもの西湖へ

 千葉のラボリエでは、6月に入るとオフシーズンになる。9月まで、しばらくラボリエキャンプはお休みだ。オフシーズンの理由は、夜も眠れない「暑さ」と、身体中が刺される「虫」。

 さらに今年は、梅雨も短かく、気温もどんどん高くなってきた。

 この6~9月は、涼しい高地へ遠征キャンプを楽しむ期間になる。結局、最近行き慣れてきた、西湖のキャンプヴィレッジ・GNOMEを予約し、メンバーを集めて行くことに。

 ただ、今回は、いろいろスタートからトラブルに見舞われた。

すいません、、、今、起きました。

 参加者1名、集合時間間近のタイミングで、そんな連絡が。

 少し考え、高速道路のIC近くの駅まで、電車で来てもらうことにした。もともと、集合予定の私の最寄駅から、ICまでクルマで1時間くらいかかる。首都圏では、クルマよりも電車の方が早いことが多いので、電車をうまく使うことで、だいぶ遅れを取り返せる計算だ。

 しかし、その駅まで向かう途中で、ふと気づいた。

あ、仕込んでた食材を、冷蔵庫に置いてきた。。。

 ギリギリまで冷やしておこうと、冷蔵庫に入れていた食材のうち、特に、1週間前から仕込んでいた品物を、クーラーボックスに入れ忘れたことに気づいた。

 結局、またそこから自宅へ引き返すことに。そんなドタバタの出発となった。

 なんとか全員合流し、キャンプ場へ向かう。13時チェックインを目指していたが、14時過ぎの着に。とはいえ、たったの1時間遅れ。

 あれだけドタバタした割には、まだよかった。

ベリーとの闘い&更なる忘れ物

 到着して、チェックイン。予約していたサイトへ。

あれ、何か、黒いものがたくさん落ちてる。

これ、木の実ですね。ブラックベリーですか?

 上を見上げると、木に、たくさんのベリーが生っている。それが落ちて、地面にも。

 一旦、無視してテントを立ち上げてみたが、実が潰れたところから赤く染まっていく。

 どんぐりとは違い、潰すと、赤い果汁が出るのだ。それがテントに触れると、赤く染まってしまう。

とりあえず、できるだけ除けよう。

 管理棟で、ほうきを借りてきて、落ちている実をできるだけサイトの端の方へ除けていく。

 このベリーと、いつもより風が強かったことっもあって、サイト設営にはいつもより時間がかかってしまったが、設営もひと段落。

 テント内は、こんな感じ。いつものお籠りスタイル。

 いつもと違うのは、DODのアイアンレッグを忘れてしまい、小物たちを、床に敷いた板の上に置いているところ。

 さて、気を取り直し、軽くサイトを撮影してから、いよいよキャンプ本番楽しもう、と思ったときに、気づいた。

あ、カメラ、忘れた・・・。

 いつも、一眼カメラ2台、レンズ5本、その他アクセサリー一式を、1つのカバンにまとめている。それを、自宅に置いてきてしまった。

今回は、撮影せず、純粋にキャンプを楽しめ、ということか。。。

 今回は、何故かはわからないが、いろんなものを忘れてきてしまった。

撮影忘れてまったりキャンプ

 とりあえず、スパークリングワインで乾杯。ほろ酔いになったところで、湖畔へ散歩。

 風が、気持ちいい。

(今回、写真が残っているのは、スマホで撮影したもの。やっぱりちょっと画質が違う。)

 みんなが湖畔で遊んでいるうちに、燻製を。1週間、味噌・ハチミツに漬け込んだチーズたちを、燻していく。これを冷蔵庫に忘れていたが、ギリギリ、取りに帰れてよかった。

 そして、夕ご飯の仕込みも、ゆるゆるとスタート。

 まず、塩と卵白を混ぜ合わせ。

 ダッチオーブンに入れた鯛を、塩で包んでいく。

 火を熾し、焚き火にかける。

 炭が安定したら、ダッチオーブンの蓋の上に、炭を移動させ、あとは放置。1時間ほどで完成だ。

湖を眺めつつ酒宴

 落ち着いてまったりしていたら、少しずつ、陽も暮れてきた。

 おつまみをつくって、夕食をスタートさせていこう。

 まずは、「サーモンなめろう」。サーモンと味噌、薬味をまぜてたたいたなめろう。豆板醬や花椒など、スパイシーに仕上げた一品。

 次に、和牛ステーキ。

 フレンチやイタリアンのコース料理だと、前菜→魚料理→肉料理 という流れになることが多いので、いつも肉は後半にしていた。ただ、肉料理は、美味しく食べようと思うと、焼き加減など繊細さが必要だ。一方、酒宴の後半では、お酒がススんで、酔って、時間感覚などが狂ってきてしまう。

 そこで、前半にサーブするようにした。

 黒毛和牛、リブロースのステーキ。熱した鍋で、片面1分半ずつ焼き、ホイルに包んで3分休める。

 時間をきちんとはかりながら、丁寧に。

 焼くのに使ったのは、先日つくった銅鍋。銅は熱伝導がいいので、均一に焼ける。

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 塩&柚子胡椒 と 卵黄醤油、2つの味付けで頂く。

 鯛の塩釜焼で卵白を使い、残った卵黄は、ここで使う。濃厚だ。

 そして、この時間に、鯛の塩釜焼が、焼き上がった。塩釜を割って、ホクホクの鯛を頂いていく。

 これが、日本酒に合う・・・。

 燻製した後、クーラーボックスで休ませていたチーズも、チビチビ頂く。

あれ?俺、モツァレラチーズ1個しか食べてないっす。

 こういうのは早い者勝ち。このモツァレラチーズは美味いので、人気だ。

 次は、夏野菜とチキンのハーブアヒージョ。

 温めたオリーブオイルに、切った鶏もも肉、野菜を入れ、調味料とハーブ類を追加。

 この料理、最後に持ってくることで、お腹の空き具合に合わせて、野菜の量など調整することで、食べ残しを減らせる。アヒージョは前菜というイメージだが、この順番でも全く問題なかった。

 そして、「〆」としてのパスタ。茹でたパスタを、このアヒージョのオイルに投入。これも、みんなのお腹の空き具合を聞きつつ、量を調整。

 今回、新たな、キャンプでのコース料理の順番を、試すことができた。

 食材ロスも少ないし、調理ミスの発生も減らせるし、もちろん食べるのも問題ないし、よかった。これをスタンダードの考え方にしよう。

夏の花火と夜の湖畔

 時刻は、20時半。こちらのキャンプ場は、21時から安眠タイム。

 花火を楽しもう。

 夏といえば、花火だ。なんというか、童心に戻る。

 一通り楽しんだら、夜の湖畔へ。星を眺めに。

 この季節、雨のリスクもあり、予報でも降水確率は高かったが、晴れて、星を見ることができた。

 今回のキャンプは、忘れ物もたくさんあって、ブラックベリーにも苦しめられ、完璧ではなかった。反省点として次に活かそう。

 ただ、天気も良く、とてもゆっくり過ごすことができ、総じていいキャンプだった。

 また来よう。