CAMP #65| 開所2周年記念キャンプ・後編

宴もたけなわ。メイン料理を頂こう!

メインの肉料理をサーブ

 まずは、阿波尾鶏のチキンレッグから。

 チキンはふわふわで、ちょうどいい焼き加減だ。焚き火の火加減を見つつ、位置を適度に調整してくれていたYa-manの功績だ。

 チキン、トマト、しめじの3つから、異なる旨味が出てくる。それを吸ったジャガイモと、オリーブの酸味、ハーブの爽やかさも合わさって、とても美味しいヒトサラに仕上がった。

 とはいえこの料理は、今までつくってきた料理の延長なので、そこまでチャレンジではない。

 もう1つの肉料理が、まさにチャレンジ。どう仕上がったか。

 こちらも、吊るし始めたときとは違い、表面が焼け、いい焼き色になってきた。

 途中で火に近づけたり、遠ざけたり、逆さまにしたり、戻したり。じっくり火を通した。

 それを火から下ろして、銅線を外していく。

さて、切り分けるよー。

 さくさくと、MonTanaがナイフで骨と骨の間を、切っていく。

 さて、頂きますか。

 表面の香ばしさと、中のお肉が柔らかさ。骨のまわりの旨味も出て、これは美味い。

 人数も多いので、一瞬で無くなった。

酒宴の夜も更けて

 Nacksが調達してくれたスナックを頂きつつ、まだ少し残った料理をつまみつつ、お酒を頂いていく。

 仔牛のクラウンローストをつくりあげたMonTanaも、これで酒飲みアクセルを踏む。

あ、うちも、おつまみつくります!

 Yくんはそう言って、まな板と包丁を取り出した。

 そして、取り出した魚を捌き始める。

 水道のないこの地で、魚を捌こうという勇気。なかなかだ。

 つくったのは、「なめろう」。

 ちょっと生姜が強めで、この時間帯、お酒のアテにちょうどいい。

 ここからは、完全なるお酒タイム。それぞれが持ってきたお酒を飲み比べ。

 ここの開拓してきた当初の写真を、Dさんに見てもらったりする。

ここ最初は、水路渡れなくて、道路側からは来れなくて、裏から回ってたんですよ。

竹も、たくさん切りましたし、このへんのは根元から抜きましたよね。

抜くのにコツ掴んでからは早かったですね。横に繋がっている根を見つけて切るという。

最初、そんな状態だったんで安かったんですけど、ここ、●十万円で買ったんですよ。

今のこの状態なら、それより高く売れますよ。欲しいって人、たくさんいそう。

 そんな話をしているうちに、焚き火の前で、Ya-manが寝落ちした。

 オススメのキャンプ場や、人気のキャンプ場の予約の取り方など、キャンプの話も広がる。

 私も、少し疲れが出てきて、みんなの話をゆっくり聞いていた。気温は少し下がってきたが、焚き火のおかげで暖かい。

 ・・・

 深夜1時を過ぎたあたりで、Ya-manが目覚めた。

寝てたの10分くらいですか?

 いや、1時間は経っている。

 そして逆に、私は限界を迎えた。

俺、そろそろ寝ますー。

 少し眠って元気になったYa-manの代わりに、先にテントへ。

 Ya-manが、サッカーの話をし始めた。ワールドカップ、盛り上がったしな。その話を、ラジオのように聞きながら、寝袋に入って眠りについた。

朝から「ラボリエ」

 朝は、すっきりと起きられた。みんなより早めに起きたのがよかったか。夜通し降っていた雨も、すっかり止んでいる。

 みんなもパラパラと、起き始めた。

 少し時間が経つと、日差しもでてきた。今日はギリギリ乾燥撤収もできるかもしれない。

 昨夜は、それなりにお酒を飲んだ。日本酒3本、焼酎2本、スパークリングワイン1本、コカレロ3分の2、というところ。

 コカレロを持ってきたYくんと、Ya-manとでだいぶ盛り上がっていた。レッドブルで割ったり。

 新しいエントランスサインの、上の屋根部分は、雨を防ぐことと、こうやって飲んだお酒を並べられるようにつくった。

 とりあえずまずは、お味噌汁をつくる。

 朝ご飯はどれだけ食べられるか、そもそも二日酔いでつくれるかわからないので、お味噌汁だけにしていた。もしお腹がすいたら、近所のコンビニへ行けばよい。

 しじみ&豆腐&なめこの味噌汁。これが、飲んだ次の日の朝には効く。

 Yくんが起きてきて、ノコギリを持って竹林へ入って行った。そして、竹を切り落とし、加工していく。

いやー、昨日遅れてきて何もできなかったんで、朝からがんばってみようかなと。

 彼がつくろうとしていたのは、竹炊飯だ。キレイに竹を割った。

 Yさんが、もち米と炊き込みご飯の素、そして水を、竹に入れていく。

 やりたいと思って、なかなかやれていなかった、竹炊飯。

 竹が丸くて、転がってこぼしたりのトラブルはありつつ、蓋をして、焚き火にかけていく。

 転がらないように、安定させるのは課題になりそうだ。

 そして、蒸らした後、みんな注目のオープンの瞬間。

 蓋をあけると、湯気がふわっと。いい炊き加減だ!

 これが美味い。もち米で炊いたので、おこわだ。モチモチしていて美味い。大成功。

 これだけ飲んだ次の朝に珍しく、どんどんお腹に入る。

 こんな朝から、私は何もしていないが、新しいことへのチャレンジと、その美しい成功を見ることができて、まさにラボリエのコンセプトが体現されている幸せを感じた。

 そして食後に、古いラボリエのエントランスサインを燃やしていく。これで3年目に向けて、一区切りだ。

 食事をしたあとは、みんなそれぞれ撤収作業をして、片づけていく。

 最後にみんなで記念撮影。今回も、いいメンバーと、いいキャンプでした。また集まりたい。