雪にまみれてキャンプがしたい!
雪が積もるキャンプ場を探して
雪中キャンプがしたい。ある程度キャンプに慣れてくると、そう思う人も増えるのでは。
私たちも、一昨年くらいからそう思うようになり、機会を窺っていた。
千葉にあるラボリエでは、雪がほとんど降らず、期待できない。他によく行く関東近郊のキャンプ場でも、雪が降る機会は少ない。一方、雪の降るエリアでは、水道なども凍結するので、冬季は休業するキャンプ場が多い。
雪が積もるキャンプ場を探して、いくつかの候補を絞り込んだ。
ただ今年は、雪の降り方が少し偏っているようだ。日本海沿いの北陸方面はたくさん降っているものの、それ以外はそこまでではない。候補になっていた、福島県 猪苗代湖畔の「天神浜オートキャンプ場」や、新潟県の「スノーピークHQ」は、あまり積もっていない。
積もっているかどうかは、Instagramの投稿で見ていたのと、Weather Newsアプリの「積雪」がわかる機能で調べていった。

キャンプ予定日のギリギリまで待って、現地で積もっている可能性が高いキャンプ場として、「スノーピーク白河高原キャンプフィールド」を選択した。
雪にまみれてサイト設営
現地に到着。たまたま直前で寒波が来て、降雪があり、新雪がたくさん積もっていた。

まずは、場所を決める。今回予約したのはフリーサイト。冬季はB、Dエリアが閉鎖されているとのことで、選べるのはCエリアのみ。ぐるっと1周して決めたのは、こちらの地図でCエリアの赤のポイントをつけたところだ。

多くの人は、Cエリアの下の道路沿いに設営していて、ここがポッと空いていた。
駐車場からサイトまで、坂道を降りなければならないが、炊事場・トイレも近く、とても便利な場所だと思う。

この誰も踏み入れていない雪の中、サイトを設営していく。
まずは、サイトの大きさを測りながら、スコップで雪をかきわける。

久しぶりに触れる雪。とても楽しい。雪かきするのは、実家に住んでいた10代のころ以来だ。

そこに、テントを立てる。今回選んだのは、Snowpeakの「リビングシェルロングPro」だ。他のテントも候補だったが、雪が降っても安心なのは、このテントだった。
風が強い!大丈夫かな。
今日は、風速8mほどの風が吹いており、テントが飛ばされそうになる。

ただ、強風の中で設営するのは、これが初めてではない。そしてその得たノウハウは、雪中でも変わらない。Aフレームさえ立ててしまえば、あとはスムーズだ。
無事に、テントが立てられた。

雪中キャンプならではで、気を付けるべきポイントと思ったのは、ペグの長さだ。雪があるぶん、短い20cmのペグでは地面まで届かない。4つ角など、風の力がかかるところには、40cmのペグを使い、あとは、30cmで対応した。
チェックイン13時で、テント内も設営し、時計は16時に。
夕食前に、お風呂へ行くことに。このキャンプ場は、大浴場に「入り放題」だ。これは嬉しい。
籠って夕食・和風イタリアン
今夜の夕食は、私が担当だ。テーマは「和風イタリアン」。日本酒に合わせることを狙った。

まずは、前菜。マグロとアボカドのサラダと、クリームチーズ・柚子胡椒のポテサラ。そこに、MonTanaがつくってきた明太子のポテサラも加わる。
こだわりの酒器で乾杯し、チビチビと始める。

ポテサラは、ちょっと、柚子胡椒が強すぎた。家で味見した時は、ちょうどよかったのだが、寝かせたら風味が強く出てきた。
寒いから、あったかいのが食べたいよー。
失敗したのは、前菜に、冷菜2品を選んでしまったこと。初日は調理をラクにしようとそうしたのだが、この寒さがある雪中キャンプでは、暖かさが足りない。
急いで、温かいメニュー、白菜とろとろ味噌クリームパスタをつくる。

続けて、和牛のヒレ肉ステーキを。

おなか、いっぱいだ。
強い風が吹き荒れる夜
強風は、深夜まで続いた。写真を撮っても、風に揺られた樹々がブレてしまう。

ただ、雪でテントのスカートを押さえているので、テント内には影響はない。
むしろ、風の影響で、他の音は聞えず、外にも音が漏れず、他のサイトを気にしなくてもいいというメリットもある。
そこで、小さい画面だが、パソコンで映画を観る。

見終わったところで、今日の疲れをドッと感じ、眠りにつく。
今回は、2泊のキャンプ。明日は、ゆっくり過ごそう。
<続く>