開拓Act.15|焚火場&テーブルDIY・前編

みんなで火を囲んで、食事もできる焚火場が欲しいな。

焚火場のイメージ

 焚火を大切な仲間と囲んで、食事をし、お酒に酔う。それは、幸せの時間。

 ただ、12月にグルキャンをしたときに、テーブルレイアウトに苦戦をした。焚火を囲むから、大きなテーブルが1つあっても、そこに手が届かない人がいる。小さいテーブルやコンテナを、各自の横に置いた。

 どうしても、ちょっと雑多な感じになってしまう。

 この場に合う、焚火場と、テーブルが欲しい。

 焚火テーブルは、既製のものもある。それらは、焚火をぐるっと囲むようにデザインされている。ただ、「焚火台」を使うことが前提だ。焚火の位置が高いので、間にテーブルがあっても、火熾しや薪の出し入れができるようになっている。

 ここでは、直火を前提としている。位置が低いので、テーブルをぐるっと囲むと、火熾しや薪の出し入れが難しい。そして、焚火と人との間にテーブルがあると、火との距離が遠くなってしまう。

 焚火との距離が近いまま、手を伸ばしたところにテーブルがある。そんなデザインを考えたい。

まずはつくってみる

 ぼんやりとしたデザインのイメージはあるが、確固たる設計ができているわけではない。何がいいのか、どのようにつくればいいのか、ヒントが欲しい。

 こういうときは、試しに手を動かしてみるに限る。つくりながら、考えてみよう。

 まず、ワンバイ材をホームセンターで購入。一番お買い得な既製の長さ、6フィート(1820mm)を買い、半分に切る。91cm。テーブルの長さとしては、これでちょうどいいかな。

 そして、木材の幅は、1×4と、1×6の2種類を準備。

 91cmの2種類の幅の木材、これの角を切り落としてみる。

 1×4は、チャコールブラック、1×6は、ライトオークで塗装。そして並べ、対の2枚をボンドで接着。背面を、2枚を繋ぐように鉄板でねじ止めして固定。

あ、イメージと近い。

45°と60°の誤算

 ここで、2セットをいろいろ並べてみた。おぼろげにイメージしていたのは、既製の焚火テーブルでもある、六角形だった。

 でも、並べてみたら、四角形になりそうな感じ・・・。

 それもそのはず。角を45度で切り落としたからだ。

60度で、切らなきゃいけなかった・・・。

 大きなミスだ。こんな初歩的なところで、躓くとは。もう一度、60度で作り直すか、さて、どうしようか・・・。

冬の星座からの着想

 ミスのショックもあったので、ここで一旦、作業はストップ。

 少し離れて、前回のキャンプの写真を見ていた時、ふと、目についた。

オリオン座、綺麗だったなぁ・・・あっ!

 オリオン座の形。3連星を中心に、4方向に広がる形。

 同じく、焚き火を中心に、4方向に広げてみたらどうか。大雑把に、スケッチしてみる。

 上からの図。焚火を囲むのは、レンガだ。

 斜めからの図。レンガ積みが2段で高さが十分かはわからないが、低ければ、もう1-2段積んでもいい。

 人は、このテーブルの間に入る。このデザインならば、火との距離は近く、一方、隣の人とのソーシャルディスタンスも確保できる。このご時世でのキャンプには、いいかもしれない。

 メンバーにも、意見やアイディアを求めてみる。

木のテーブル部分を内側に入れると、燃えるかもですね。
そこは外に出したらどうでしょう?

 確かにそうだ。レンガの積み方を工夫して、火に触れないようにする必要がある。

あとは現地で!

 だいたいの方向性は決まった。次はレンガのサイズをみつつ、組みながら、試行錯誤してみたい。自宅で、テーブル天板をあと2つ追加し、合計4枚つくって、車に積み込んだ。

 あとは、現地で、試してみよう!

<続く|後編はこちら>