新しいチェアを、1脚追加したい!
今回新たに購入した、CAMP on PARADEの「コンダクターズチェア」。選んだ経緯や、使ってみての感想を記しておきます。
これまでのチェアの布陣
一般のオートキャンプをするときは、3~4人で行くことが多く、だいたい1人はチェアを持っているため、3脚あれば足りていた。
メインは、Snowpeakの「ラックソット」。ふたり掛けのソファだ。そして、ヘリノックスのチェアツーホーム+ロッキングフット。このセットで3人座れる。
Snowpeakのラックソットは、何より座り心地がよい。ソファでまったりチルできる。また、料理をするときに、座面に広くモノを置けたりするのも便利だ。夜は、ベッドにもなる。課題は、サイズが大きいこと。自動車のトランクで、3分の1くらいを占めてしまう。
ヘリノックスのチェアツーは、さすがヘリノックスの軽量設計で、とても小さくなる。ハイバックの仕様に、オプションを追加してロッキングチェアにしているため、ゆらゆらと揺れながらお酒飲むのもいいし、料理のときに姿勢を変えるのも楽だ。
普通のキャンプは、これで問題なかった。ただ、ラボリエでのキャンプをするときに、ラックソットが大きい&重すぎた。まだ橋が仮設で、持って渡るのが怖い。
その分、ヘリノックス チェアツーは大活躍だ。軽くていい。とはいえ1脚だと困る。初心者をラボリエに招待するときに、イスが足りない。
イスがもう1脚欲しい。と思い、探し始めた。
カーミットチェアの魅力
インテリアにこだわり始めた男子が、まずハマるのはイス、というケースが多いらしい。仕事で、インテリア関係者にインタビューしたときにそう聞いた。イスは、1つ1つに作り手のこだわりが詰まっていて、その選び方に一番個性が出るそうだ。
キャンプでも、そうかもしれない。キャンプではイスに座っている時間が長く、最も大事なギアがイスだ、と言う意見もよく聞く。
今回、どんなイスがいいだろうか。
この場所は、「普通の森」だ。開拓が進んできたが、何か特徴があるわけではなく、何の変哲もない森だ。だから、少しずつ、ギアや設備で色づけをしていきたいと思っていた。
そのチェア1つで、何か雰囲気が出るものがいい。
インスタで、いろんな人のキャンプ写真を見ていると、「雰囲気があるな」と思う写真には、「カーミットチェア」が写っているケースが多かった。
そこで興味を持ち、お店に、カーミットチェアを見に行った。そこで、2点、気になった。
①座面が低すぎる
ずっと座ったままならいいが、立ったり座ったりを繰り返すのは結構ツラそうだ。そして、背もたれと座面の布が分かれていて、その間にはまりそうになる。特に座面側が、沈んでいくのを感じた。
②フレームの木の質感がなんとも
フレームは木なのだが、ウレタン塗装がされていて、テカテカしている。アウトドアチェアとしては汚れも落としやすいので機能的だし、遠くから見たら気にはならない。ただ、これは好みだが、私はあまり好きではなかった。
ただ、チェアとしての佇まいはいい。お店にはいくつものイスが並んでいたが、金属のフレームではない、木の質感やフレームのデザインは、独特の雰囲気を醸し出している。
CAMP on PARADEのチェア
いろいろ調べていると、カーミットチェアに似ているけど、何かちょっと違うチェアを見つけた。それが、CAMP on PARADEのフォールディングチェア。
カーミットチェアのデザインをベースに、新たに洗練していったようだ。
こ、これだ!!
オンラインストアで注文して、1ヶ月待ち。届いてすぐ、ラボリエに持っていった。
このチェアと、カーミットチェアとの違いは3つ。
①フレームが無垢のウォールナット
国産の木材でつくられたフレーム。無垢で、触れると木の質感を感じられる。この木の質感はいい。肘掛けも、少し太さがあって、安定する。
②座面の高さ
カーミットチェアよりも、座面が高い。座って立ってが、そこまで苦にならない。また、背もたれと一体型となっている生成り帆布の座面を選択したので、より座り心地が安定した。
③金属パーツが真鍮
シルバーではなく、少し鈍く輝く真鍮が、また独特の雰囲気を出している。またプラスチックのパーツ色も白or黒を選べたので、こちらは黒にした。
(この後、私は、真鍮の魅力に惹かれ、真鍮製のギアを集め始めることになる。)
このチェアを、ラボリエに置いただけで、洗練された雰囲気が出る。ちなみに、発注後、CAMP on PARADEから発表があり、チェアの名称が「コンダクターズチェア」に決まっていた。ここに座りながら、メンバーのみんなにいろいろ指揮させてもらおう。いつも、一番私がドタバタしてるから、このイスに座れば、ちょっと落ち着けるかもしれない。
あえて言うならばのポイント
このチェアに、基本的に不満点はない。ただ、いいところだけ言っても、妄信的っぽいので、何か悪いところを挙げようと考えてみる。
①脚のカバー
屋外で使うことを考えると、木のむき出しだと、少し心配だ。これはカーミットチェアの本家も同じ。今回は、こちらを購入して取り付けた。
こちらのSサイズで、抜けるなどはないが、完全にぴったりではないので、もし純正品があると嬉しいなと思った。脚の太さは、だいたい20×24mmの長方形。最初、カーミットチェア用にレビューもあった脚カバーを購入したが、サイズが小さく入らなかった。
②座り心地は「普通」
カーミットチェアよりも座り心地はいいが、もともとカーミットチェアがそれほどいいわけではない。ヘリノックスのチェアツーのロッキングチェアはゆらゆらできるし、ラックソットのソファは寝転がれる。そこまでの特別さはない。
ただ、普通に座り続けたり、立ち座りを繰り返すことに、何も不満点はなかった。
③無垢の木ならではの手間
カーミットチェアと違い、木にはコーティングがされていない。そのため、どうしても汚れるリスクがある。また、使ううちにツヤもなくなってくる。そのため、まず使い始める前にはオイルを塗っておいた方が良く、その後も定期的に塗った方がよい。それでも汚れた場合は、ヤスリがけしてまたオイルを塗れば、ある程度は戻せる。
コーティングされていれば、無用な手間ではある。ただ、それによって愛着も沸いてくるので、デメリットというよりはメリットと捉えている。
私が使っているオイルはこちら。リボスのドライアデン。家具屋のIDEEでテーブルを買ったときに、薦められたオイル。ナチュラルな質感はそのままに、ツヤを出すことができる。
ちなみに、冬の寒いときには、マットや、カーミットチェア用のクッションを敷くと暖かく、座り心地も良くなった。
使ってみて、気づいたのはこれくらいだろうか。
これから、ラボリエの開拓とともに、大切に育てていきたいチェアです。
★CAMP on PARADEさんのインスタで、写真を取り上げて頂きました。