CAMP #28|湖畔でほろ酔いキャンプ料理

少し暑くなってきたし、標高の高いエリアへ遠征しよう。

湖畔のキャンプ場へ

 今回は、富士五湖の1つ、「西湖」へ。キャンプ場は、「キャンプビレッジ GNOME」だ。

 こちらのキャンプ場の魅力は大きく4つ。

  • 西湖の湖畔でキャンプできる
  • サイト指定でのネット予約ができる(がんばれば湖に近い位置も予約できる)
  • SUP・カヌー・釣りなど湖でのアクティビティができる
  • 歩いて行ける範囲に、日帰り温泉がある

 富士五湖エリアは標高が高い。西湖は、約900m。標高が100m上がるごとに、気温が0.6℃下がると言われているので、住んでいるほぼ標高0mのところから5~6℃は低くなる。梅雨入りし暑くなってきたが、西湖ではちょうどいい気温だ。

 お風呂が近くにあるのはポイントが高い。できればキャンプでもお風呂に入りたい派だ。冬は大丈夫だが、多少の汗をかく季節は、できれば入ってさっぱりしたい。夕方に日帰り温泉へ行く場合、運転するので、帰ってくるまでお酒を飲めない。歩いて行けるのであれば、設営後すぐにでも飲みはじめられる。

 (ラボリエにも、お風呂が欲しいと考えていた。)

 今回は、アクティビティはしなかったが、湖で遊んでいる人は楽しそうだった。また次の機会にはトライしたい。

設営&乾杯&燻製

 区画サイトで、湖側のエリアに予約できた。それより湖畔側は、予約のできないフリーサイト。

 サクっと設営する。ここ最近は、ラボリエや、フリーサイトのキャンプ場が多く、区画サイトは久しぶり。レイアウトに悩むところ。湖が見えるようにシェルターを張る。

 そして、乾杯。小布施ワイナリー・ソガペール エ フィスの日本酒でまず1杯。オリーブをおつまみに。

 ここでまず最初にするのが、燻製だ。燻製を成功させる大きなポイントは2つある。

  1. 燻製前にきちんと乾燥させること:水分にタールがついてエグみになるのを防ぐ
  2. 燻製後に時間を置いて寝かせること:薫香を落ち着かせてマイルドに

 どちらにしても、時間がかかる。設営後すぐにスタートして、夜のおつまみにギリギリになる。

 今回の燻製食材は4つ。カマンベールチーズ、オリーブ、うずら卵、鮭だ。

 カマンベールチーズは、味噌・はちみつ・ラムに漬けて1週間熟成させたもの。オリーブは水分を拭き取って、少し乾燥させた。うずら卵は、醤油漬けに。鮭は、辛口のものをそのまま。鮭は明日の朝食の、雑炊に入れる。

 ユニフレームのインスタントスモーカーに入れて、ヒッコリーのウッドに火をつける。

 ここで1時間ほど、スモークしていく。

おつまみつまんでお酒&料理

 ここでひと段落。ただ、ここで少しずつ料理を始めていくのが、夜にゆっくりできるコツ。

 本日のお品書きはこちら。

 まずは、軽くおつまみを1品。「サーモン花椒なめろう」。

 サーモン、大葉、ネギ、玉ねぎに、味噌・生姜・唐辛子・ゴマなどを和えて叩いていく。ここに、花椒をたっぷり加える。更に、豆板醬・ごま油・にんにく・砂糖・醤油でタレをつくり、それを回しかける。

 サーモンの旨味に、いくつもの辛みが加わって、お酒がススむおつまみに。

 そして、これを食べつつ・飲みつつ、スープをつくっていく。

 玉ねぎを、ダッチオーブンで、弱火で炒める。この玉ねぎは、自宅でスライスして、冷凍してきた。玉ねぎは、冷凍してから炒めると、早く飴色にできる。(ただし、冷凍した玉ねぎは、クーラーボックスの中でとても匂いが出る。)

 この中に、まるごと玉ねぎを2つ。そして白ワイン・ローリエ・コンソメを入れて、火にかける。じっくりと旨味を出すために、無水調理だ。

 ある程度、水分が出たら、ソーセージと、別でとった茅乃舎の野菜出汁を入れ、しばらく放置する。

 焚き火の炎がだいぶ落ち着いたことを確認し、ここで、日帰り温泉へ行き、小休止。

仕込んだ料理で晩餐

 お風呂から戻ったら、揚げ物の準備。黒毛和牛の「牛カツ」だ。

 「キャンプで揚げ物?」と驚く人も多いが、キャンプこそ揚げ物はアリだ。油ハネもあまり気にならないし、終わった後は、固めるテンプルで固めて、燃えるゴミとして油を捨てればよい。(ただし、焚き火調理でなくガス調理が安全だ。)

 今回用意したお肉は、モモとイチボのステーキ肉。小麦粉→卵→パン粉をつけて、揚げていく。牛肉なので、火を通し過ぎず、ミディアムレアを目標にする。入れて1分、裏返して1分。だいぶ酔ってきて、時間感覚もズレているので、ここはタイマーをつかってきちんと計る。 

 それを、切って盛り合わせ。キャベツも付け合わせに。

 こちらを、わさび醤油で頂く。柚子胡椒も追加した。お酒は、小布施ワイナリー・ソガペール エ フィスの赤ワインを。日本産ワインの良さであるフレッシュさもありつつ、上質にまとまっている。

 ちなみに、キャベツの付け合わせ、だいぶ切りすぎた。。。

 そして、次に、スキレットで、「チキンと野菜のトマト煮込み」を。

 これは、とても簡単な料理だ。酔っていても失敗しないので、後半にもってきた。

 スキレットで、鶏肉とパプリカ・ズッキーニを炒め、「カゴメ 基本のトマトソース」を投入し、煮込むだけ。このソースには、既にさまざまな味付けがされているため、他に調味料は必要ない。

 コトコトと、煮込んでいく。

 そしてこれを食べ終わったら、パスタを茹でて、トマトパスタに。やっぱりちょっとは炭水化物が欲しいところ。このコンボは、美味しい。アリだ。一応、こちらで〆となる。

〆後の夜食

 だいぶお腹はいっぱいになったが、まだまだ、お酒は飲める気分だ。

 まず、放置していたスープを持ってきて、蓋をあけてみる。

 まるごと入れた玉ねぎもトロトロになって、玉ねぎの旨味たっぷりのスープになった。

 ここに、「黒瀬スパイス」をトッピング。胡椒でもよいが、こちらの方が味わいに深みが出る。

 そして、クーラーボックスの中で寝かせていた、燻製を。

 安定のうずら卵と、カマンベールチーズは成功。オリーブは、初めてやってみたが、なんともいえない味で、評価が分かれた。

 チビチビと、お酒を呑んで、燻製をつまみ、スープを飲み、夜は更ける。

 ウトウトしはじめたころには、皿はカラに(キャベツ以外)。ちょうどいい量。

 ご馳走さまでした。楽しい、キャンプでした。