開拓コラム|裏山散歩と都会暮らし

梅雨でキャンプにも開拓にも行けない・・・近所の裏山を散歩しよう。

梅雨の合間に近所の裏山へ

 よくキャンプで雨には降られるが、特にこの梅雨の季節は控えることが多い。負けると分かっている勝負は、基本的にしない方がいいからだ。

 とはいえ、少し森の香りを感じたくなる。天気予報を見つつ、雨と雨の間の、曇りのタイミングで、遠出は控えて、近所の裏山を散歩しに行く。

 持ち物は、チェアと、ちいさな保冷バッグに入れたスイーツ、水筒と、食器を数点。

 裏山は、多少のアップダウンはあるが、10分ちょっとで頂上まで辿り着ける、小さな山だ。一気には登らず、その途中で、チェアリング。森林浴を楽しむ。

 休み休み登るが、湿度も高いので、暑さを感じ、すぐに汗ばむ。

 在宅ワークで、1日ほとんど歩かない日も多く、運動不足だ。登り道に、息も上がる。

頂上でのスイーツ休憩

 頂上には、テーブルとイスが置いてある。子どもたちが数人で、ボール遊びをしている。

 テーブルにさっと食器と、持ってきたスイーツを並べて、小休止。

 そんなに長い時間いるつもりはなかったが、夕方近くになるので、念のためランタンを持ってきた。まだ陽はあるはずだが、梅雨曇りで、雲が厚く、少し薄暗い。ランタンの灯かりも、心地よい感じがする。

 スイーツは、BB coco キャンプさんの「ちびポニョ」。数個だけ残しておいたものを持ってきた。

ちびポニョ体験

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 この場所は、街を一部だけど見下ろすこともできる。ほんのちょっと離れただけで、こんなにも自然を感じられるというのはいいなと思う。

 ここに備え付けのイスがあるので、持ってきたチェアは、愛犬に譲る。

 彼も、運動不足なのか、登ってきて疲れたようだ。でも、自然の中で遊びたいという気持ちもあり、落ち着いたり、遊んだりを繰り返す。

 ひと段落して、森の空気を一通り味わったら、帰宅。ほんの1~2時間ほどのショートトリップだ。

都会好きのキャンプ好き

 改めて考えることがある。

 月に1回以上はキャンプに行く。森を購入して、キャンプ場を開拓する。

 でも、根本的には、都会が好きだ。

 例えば、田舎に家を買って、ゆっくりと暮らす。それは1つの選択肢だが、私自身は、それをしたいとは思わない。

 逆に、都会暮らしは、例えば満員電車で通勤するとか、たくさんの人がいる中でぶつかりながら歩くとか、それが嫌だという話も、よく聞く。ただ私は、そこまで嫌ではない。

 それよりも、人がいないこと、もしくは、人がいても固定されていること、に、とても閉塞感を感じてしまう。

 もちろん日本のどこにいても、新しい人と出会って、人脈を拡げていくことは可能だ。ただ、私もそこまでパワフルで人たらしな人間ではないので、そこにエネルギーをかけると疲れてしまう。

 都会にいて、何かしら仕事をしたり遊んだりしていれば、あまり意識せずとも新しい出会いがある。省エネで、閉塞感を感じずに済む。

 今のところは、都会で働きたいし、住み続けたいと考えている。

 一方で、都会にずっといると、やっぱり疲れてしまう。もともと田舎の出身ということもあるが、自然を感じたいと思う時もある。今、住んでいるところは、都市と近いながら、今日行った裏山のように、自然もある程度残っている場所だ。そういうところを、無意識に選んでいた。

 結局は、バランスだ。100%都会でも、100%自然でも、ダメだ。その中間のような場所を選んで、住んでいるものの、自然を感じるにはやはり遠出をした方がいい。

 自分にとっていいのは、80%都会、20%自然、というバランス感だ。

 その20%のための、ラボリエであり、開拓だ。

 ラボリエに住みたい、とは思わない。開拓した後、首都高から東京のビル群を見ると、なんとなく安心したりもする。

 でも、平日働いているうちに、無性にラボリエで竹を切ったりしたくなる。求めているのは、2拠点居住に近い。

 そのバランス感は、人それぞれだと思うが、どちらか100%という人はむしろ少なく、みんなバランスをとろうとしているのではないかと思う。

 私としては、都市に住みつつ、ちょっと自然体験をかじりたいという志向の人向けに、ラボリエの開拓を楽しめたらと思っている。気軽でかつ安全でありながら、短時間で、深く自然を楽しめる。何かに悩んだら、パッと行ける。

 今いるメンバーにも、本音を聞いてみよう。そのバランスは、どれくらいなのか。

 そんなことを考えながら、今日は、裏山を歩いてみた。

この裏山、買えないかな・・・。

 たぶん、坪単価も高く、すごい金額になるはずだ。

 さて、また、都市での仕事をがんばろう。

 

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