CAMP #29|真夏の湖畔キャンプでジブリ飯・前編

毎年お世話になっているキャンプ場で、夏を楽しんでこよう。

船で渡ってキャンプ場へ

 この10年くらい、ほぼ毎年訪れているキャンプ場。そのキャンプ場は湖畔にあるが、車でも徒歩でも行けない場所にある。

 船で渡る。船着き場でお迎えを待ち、荷物も一緒に船で運ぶ。この時点で、ワクワクが止まらない。

 船で渡ると、そこは異世界、という気分になる。

 昨年は、リニューアル中、ということでキャンプができなかった。今年、新しいサイトができていた。湖に突き出た岬の先端。

ここに、テント張ってもいいですか?

どうぞ!新しくつくったんですけど、皆さん、張ってくれなくて。初めてですよ。

 なんと、初物で一番乗りだ。手押し車で荷物を運び、タープとテントを立てる。

 ただ、タープが4m×5mの大型なので、このスペースだと、張り方とペグ打ちの位置が難しい。ポールを少しタープのサイド側にズラして設営してみた。

 天気が良く、見晴らしもとてもいい。湖から山への風が、通っていく。 

 今回のキャンプは、20年続くキャンプチームのメンバーとだ。毎年、このタイミングでキャンプをしている。ただ、このご時勢で、いろいろ話し合いもあった。人数を絞って短時間に。また、それぞれ別のテントやコテージで宿泊する、ソログルスタイル。お酒はなしにする。直前に全員が抗原検査を受けて、対策をしてきた。リスクはゼロではないが、リスク高いことは避けて可能な範囲で楽しむことにした。

 その中で、私は、ここでポツンとキャンプをさせてもらうことに。

ランチのジブリ飯

 セッティングして、まずはランチ。お腹を満たそう。

 今回の料理は、「ジブリ飯」をテーマにすることにした。到着すぐのランチは、なるべくカンタンなものがいい。そこで、「崖の上のポニョ」から「ハムラーメン」をチョイス。

 チキンラーメンに、茹で卵とハム・ネギをのせる。

 準備をしていたら、麺がスープを吸ってしまった。これはこれで美味い。

 この後、薪を割り、火を熾し、トウモロコシを茹でて焼いたり、夕食の準備をしていたら、あっという間に夕方に。

 山に囲まれているので、陽が沈むのは早い。マジックアワー、この青から紫のタイミングが綺麗だ。

ジブリづくしのキャンプ飯

 さて、ジブリ飯をつくっていく。お品書きはこちら。

 まずは、「天空の城ラピュタ」でシータがつくっていたシチューを。

 レシピは、ダッチオーブンの扱いさえ慣れていれば、とてもカンタンなものだ。

  1. 牛スジ肉を焼く
  2. タマネギ・ジャガイモ・ニンジンを炒める
  3. ダッチオーブンに、1・2と、デミグラスソース・白ワイン・ローリエを入れる
  4. ダッチオーブンを焚き火で煮込む
  5. 最後に、チーズをかけて完成

 次に、「カリオストロの城」から、ミートボールスパゲティ。これは、メンバーが「よくつくっている」とのことで、お任せ。こちらも、最後にチーズを削り入れる。

 暑くて設営などで汗もかき、体内の塩分が不足して、身体が欲しているようだ。美味しい。スパゲティとスープを一気に頂く。シチューをかきこんでたパズーやドーラ家のようだ。

 さて、今回、最もチャレンジなのは、「魔女の宅急便」のニシンのパイだ。

 こちらのレシピは、ざっとこんな感じ。

  1. バターで玉ねぎを炒め、ホワイトソースを加えて温める
  2. 冷凍かぼちゃのある程度解凍できたものを、グラタン皿の底に敷いていく
  3. かぼちゃの層の上に、アンチョビやオイルサーディンを敷く
  4. その上に、ホワイトソースをかける
  5. パイ生地1枚の上に、魚の形に切ったパイ生地をのせる
  6. そのパイ生地を、ホワイトソースの層の上に被せる
  7. パイ生地に、ハケで卵黄を塗っていく
  8. オリーブを半分に切って、まわりにのせていく
  9. ダッチオーブンにグラタン皿を入れて、40分ほど火を通す

 工程が多い。

 そしてシチューと比べると、ダッチオーブンの火加減が難しい。火が弱いとパイ生地に焼き目がつかない。火が強いと焦げる。焦げては困るので、まずは弱火で、中を確認しながら少しずつ火を強くする。見たレシピでは「オーブンで40分」とあったが、40分では焼き目がつかなかった。

 食材に火は通しているので、パイ生地に焼き目がついたらOKだ。最後、ダッチオーブンの上に炭をたくさんのせ、数分、強火で加熱して終わりにした。

おっけー!いい焼き加減!

 映画の中では、「あたし、このパイきらいなのよね」と言われていたこの料理。アンチョビを使ったこともあり、「美味しい!」という声が上がる。

 今回、ダッチオーブンのサイズの関係で、どうしても1つのサイズが小さく、一瞬でなくなってしまった。それは想定していたので、もう1個、焼けるように材料の準備はしている。

 こちらの方が、デザインをよりオリジナルに近づけて。

 同時につくるために、100円ショップで買った紙のケーキ型に入れた。さて、これも焼いていこう。

 そして、この後、大惨事が起こることに。。。

<続く>

続きはこちら

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