寒くて曇った天気は、朝、改善しただろうか。

早朝散歩と朝食

 昨夜21時に就寝。そして起床は4時だった。早起きだが、睡眠時間は7時間。十分だ。

 まだ、夜は明けていない。寝具など荷物を片づけつつ、夜明けを待つ。

 少し陽が差してきた。風も収まっている。テントから出て、周囲を散歩してみる。

 とても穏やか。波の音だけが、周囲を包む。

 タープの下に戻る。陽が強くなってきて、タープから透けて見える。

 これくらいの陽の灯かりが、ちょうどよく、気持ちいい。

 朝食の準備をしていく。あまりがっつり食べるほどではないかなと思ったので、フルーツを。

 北海道ということで、夕張メロンと、ピンクレモネード。昨日の寒さが何だったのか、とても爽やかだ。

 とはいえ少し肌寒さはある。もしかしたら、身体が慣れただけかもしれない。

釧路湿原を経て空港へ

 朝7:30。片づけてキャンプ場を出立。一路、空港へ向かう。

 この1泊で帰るわけではない。ここまで来たレンタカーは、本日10:00までの返却になっている。そして、同時刻に、違うレンタカー会社へ乗り換え。

 今回、雨や天候の影響などで、直前に日程を変更した。飛行機やキャンプ場は変更できたが、レンタカーだけが、できなかった。ちょうど、また釧路を経由して食材補給をしつつ、次のキャンプ場へ行く計画だったので、なんとかできそうだった。

 屈斜路湖から釧路へ向かいつつ、途中、釧路湿原の横を通っていく。

 少し早めに出たので、30分から1時間ほどの余裕はあった。ちょうど経路沿いにあった「温根内木道」へ。

 朝早いので、誰もいない。木道を歩いて、森を進む。

 どこか不思議な光景だ。ラボリエの森とも、全然違う。植物には詳しくないが、植生が大きく異なるのだろう。

 この遊歩道を1周するには、1時間かかるそうだ。残念ながら30分ほどしか時間はない。時間を見つつ、行けるところまで行って引き返そう。

 そして、歩いていくと、一気に、景色がひらけた。

 これがまさに「The 釧路湿原」と呼べる風景だ。大地も、空も、広い。

 ここで少し佇んで、目に焼き付けて、駐車場へ引き返した。

 空港に戻り、レンタカーを乗り換え。次のキャンプ場へ向かう。

海の崖上の絶景キャンプ場

 今日のキャンプ場は、釧路から40kmほど、比較的近くにある「来止臥野営場」。

 ここは、管理人さんもいない、無料のキャンプ場。場所が空いているのか、いい場所がとれるか、緊張しながら向かう。

 現地に到着すると、海が見える崖の上、道沿いのスペースにテントが並んでいる。残念ながら海側に、もう空きがない。

 焦りつつ、最奥まで進んだ。人がいないが、カーサイドタープが張られたワゴンの1組と、テントや車がないが、焚き火台やイスなどが置かれた1組らしきところで、場所がとられている。その間には、8mほどのスペースがある。

 その目の前には、洗い場があり、2人、キャンパーらしき人がいる。話しかけてみる。

ここって、管理人さん、いないんですよね?自由に張っていいんでしょうか?

そうみたいだねー。みんな自由に張ってるよ。

そこのスペース、今朝までテント張ってた人いたね。使っていいんじゃない?

 ありがたい・・・今日は、ここに張らせてもらう。

 その場所は、こんな場所。海を一望できる、絶景だ。

 崖の下を覗いてみる。砂浜が、真下に遠く見える。ここから歩いて下りるのは厳しそうだ。むしろ、落ちないように気を付けなくては。

 テーブル、イス、焚き火台などセッティング。本当に、景色がいい。どうにかこの感動を写真に収めたいが、どうしたらいいかわからない。

設営後のアイスコーヒータイム

 気温は、19℃ほど。暑いというわけではない。むしろ涼しい気温だ。ただ、設営で動き回ると、暑くなる。

 まず、冷たいものを飲みたくなった。氷を使って、アイスコーヒーを淹れる。お湯を沸かし、ドリッパーで、タンブラーに淹れていく。コーヒーは濃い目に、タンブラーには氷を入れておいて冷やす。さらにグラスにも氷を入れ、また冷やしていく。

 海を見ながら、冷たいコーヒー。落ち着きと興奮が、半々という不思議な感情。

 昨日の天候とはうってかわって、空は、晴れ渡っている。そして風もそこまで強くない。

 両隣のサイトの方も、時間が経って、戻って来られた。

 右サイドの方は、定年後に、長期の北海道旅行を楽しまれているとのこと。ここに1ヶ月近くいらっしゃるようだ。左サイドの方は、ご夫婦で同じく長期の北海道旅行中。

 なるほど・・・長期でいらっしゃる人も多いので、ハイシーズンは空きがあまり出ないようだ。本当にたまたま、この場所をとれてよかった。その後も、何組か、車で来て、場所がなく帰っていく人たちがいた。運が良かった。

 さて、まったりしていたが、陽が暮れる前に、料理を始めていこう。

<続く>