さて、夕ご飯だ!日本酒も飲もう!!
鹿児島風・黒豚しゃぶしゃぶ
なんだかんだで、みんな山場を越えたばかりで、疲労が溜まっていた。食事も、凝ったものでなく、カンタンに美味しいものを食べたい、という話になった。
かつ、この冬の寒さに合う料理、そうすると、結論は「鍋」になる。
どんな鍋にしようか。ふと思い出したのが、10年ほど前、出張で訪れた鹿児島で食べた、「黒豚しゃぶしゃぶ」だ。レシピを調べると、いくつか出てくる。鹿児島の黒豚しゃぶしゃぶと言っても、お店によって何パターンかあるようだ。
今回選んだレシピはこちら。
- お鍋の出汁:九州のあご出汁+昆布 +にんにく
- しゃぶしゃぶ具材:鹿児島産 黒豚バラ肉・ロース肉、千葉産ブリのスライス
- 野菜:薄切りのネギ&ニンジン(スライサーで薄く切る)、ほうれんそう、レタス、舞茸、しめじ
- つけダレ:蕎麦つゆ
- 薬味:紅葉おろし、柚子胡椒
- 〆:蕎麦
大きなポイントは、蕎麦つゆだ。甘い九州の出汁でしゃぶしゃぶしたお肉を、薄切りネギと一緒に、紅葉おろしを溶かしたつゆに漬けて頂く。
にんにくを入れるのもポイントだ。豚肉に含まれるビタミンB1は疲労回復を助けてくれる。にんにくに含まれるアリシンは、ビタミンB1の吸収をサポートするのだ。疲れきった私たちには、ちょうどいい。
〆も、お蕎麦だ。蕎麦に含まれるビタミンの一種「コリン」は、肝臓に脂肪が沈着するのを防ぎ、飲酒で負担がかかりやすい腎臓の働きを助ける作用もある。今日は、たくさん飲んでも大丈夫だ(?)。
しゃぶしゃぶスタート
MonTanaが具材をスライスして、お鍋に投入していく。
この寒い冬、風もある野天では、ウインドスクリーンが必須だ。これで風の影響を抑えつつ、熱を効率的にお鍋に伝えてくれる。今回、サイトのトーンに合わせて、ブロンズ色のものをチョイス。
まずは、お魚。ブリから。具材のバリエーションを増やして、前菜がわりだ。
脂がのって美味しそうなブリ。お湯にくぐらせ、頂いていく。
美味いねー。お肉みたい。
蕎麦つゆ、いいな。これは新発見。
さて、これはお酒に合いそうだ。
本日持参したのは2本。
まずは、仙禽 「雪だるま」。ボトルの雪だるまがカワイイ。にごり酒で、置いておくと、瓶の中で雪が降るように澱が積もっていく。雪中キャンプで映えそうだと、味の説明も聞かずにジャケ買いした1本だ。
もう1本は、萬乗醸造の「醸し人九平次」。こちらは誰もが好きな安定の1本。「雪だるま」が万が一、微妙だったときのために、守り手としてチョイスした。
まずは、「雪だるま」から。
やばい!これは美味い!!
おー、これは美味いな。
飲んだすぐは、甘さが広がり、その後、酸味を感じる。と思いきや、キレのある日本酒らしい風味がすっと現れて、後を引かずに消えていく。芳醇で重いかと思いきや、後味は軽く、バランスが良くて万人受けしそうだ。
あまりに美味しくて、30分も経たずに、カラになっていた。
というか、ほとんど1人で飲んだんじゃない?
そうかもしれない。おかげで、フラフラだ。
この後、黒豚のしゃぶしゃぶをスタート。が、あまりに酔っていて、写真に撮り損ねる。
ただ、とても美味しかったのは覚えている。
「醸し人九平次」、熱燗にする?
そんな贅沢な飲み方していいの?
寒い冬は、熱燗が最高だ。
酔っていて、適温にできる自信がなかった。ぬる燗くらいの温度で早めに引き上げる。
それでも、やはり美味い。
気づけは、また1本、空いてしまった。
まだまだ時刻は早い。
あと1本、持ってくればよかった・・・。
疲れてるし、それくらいが丁度いいかもだよ!
そうですよ!お茶飲みましょう。
豚のしゃぶしゃぶを終え、蕎麦で締め。たいらげたところで、お腹もいい感じでいっぱいになった。
※後から、ほうれんそうとレタスを入れるのを忘れていたのに気づいた。
焚き火を囲んでティータイム
あとは、ハーブティを淹れつつ、焚き火を囲む。
お茶を飲むごとに、酔いもゆっくり醒めて、ほろよいレベルになってきた。
今日は、早めに寝てもいいかもよ。
うん、無理する必要はない。湯たんぽを準備して、寝床を準備していく。
就寝前の撮影時間
みんながテントに入ってから、三脚を抱えてうろうろ。ほろよいの状態で、寝る前に、撮影するのも1つの楽しみだ。
テントが3つ。いろんな角度から撮影。
身体が冷えてきたのでテントへ。シュラフに入り、気づけば深い眠りに入っていた。
早朝のコーヒー&カップ麺タイム
朝は、寒さ&渇きとともに起床した。だいぶ気温が下がったようだ。そして乾燥して、だいぶ口の中が渇いている。枕元においていたペットボトル飲料を飲もうと手に取ったら、”シャリシャリ”と音がする。中身が、凍っている。
温度計を取り出すと、マイナス3℃。これはマイナス5℃くらいまでは下がったかもしれない。
テントから出て、とりあえず焚き火を再着火。
みんなも順次起床して、焚き火を囲む。
うずらの卵も、凍ってる!
燻製して置いておいた卵が、シェラカップの中で凍っていた。
とりあえず温かいコーヒーを淹れよう。ただ、水も凍っている。そして、ガスの火が点かない。いつも買っている1本100円くらいの安いガスでは、気温が低くてパワー不足だ。
こういう寒い時のために買った、SOTOのパワーガスを使う。
さすが、安定の火力。冬キャンプでこのガスは必須だ。氷を融かしつつお湯を沸かしていく。
コーヒーを飲んで、お腹が温かくなったら、目も醒めて、少し動けるようになってきた。
朝ご飯を買いに、コンビニ行こうか。
急に、カップ麺が食べたくなったんだけど。
ここでのキャンプの朝食は、手抜きで、近所のコンビニで調達することが多い。そしてついでに、トイレも使わせてもらう。
MonTanaの提案で、3人とも、カップ麺を購入。
凍みる朝に、カップ麺の湯気が立ち上る。
それとともに、陽の光がサイトに差し込んできた。
太陽が暖かいわ・・・太陽は偉大だ。
MonTanaが、日光浴をはじめた。
暖かい朝食も摂って、日光にもあたって、ようやく活動的に動けるようになり、ゆるゆると片付けをスタート。お昼には帰路についた。
今回、楽しみに予定していた雪中キャンプには行けなかったが、楽しくゆっくり冬のキャンプを楽しめた。
また来よう。