このキャンプ場に、水を、確保したい!

ラボリエの水事情

 この場所は、水道を敷くことができない。

 理論的には、方法はある。水道管のある道路から100mほど。そこを水道管を新たに通すことは可能だが、費用として100万円以上かかる。また、その100mの土地は、所有が多くの地権者に分かれている。その全員に工事の許諾をとる必要があり、相当の手間と時間がかかる。その事情を勘案して、現実的にはできないということだ。

 とはいえ、キャンプするのにも水は必要だ。

 料理などに使う水は、ミネラルウォーターで、1~2リットルあればだいたい足りる。

 それ以外に使う水として、4リットルほどの水道水をタンクで持ち込んでいる。

 数人で節約して使う分には、これでも問題ない。手を洗ったり、ペグの泥をすすいだり。

 ただ、人数が増えると、この量では心もとない。また、「風呂」「シャワー」など、もっと遊ぼうと思うと、全く足りない。

 飲料水を確保するのは難しいが、遊ぶ用途であれば、手はある。

 その1つ「雨水タンク」を、今回は設置していきたい。

トイレ屋根への雨どい設置

 トイレ小屋をつくったことで、一定の大きさの屋根ができた。ここに降る雨を、集めることができる。

 この屋根の下に、雨どいを設置する。

 まずは、横幅をみつつ、軒といを組み立てる。屋根から落ちる雨を受け止める部分だ。

 半円型の軒といの両端に、「止まり」という部品を接着剤で固定。右寄りに「E型集水器」という、水を下に落とす部品をつける。

 落ち葉などが、流れるときに詰まると困るので、上部には、落ち葉止めの金属製ネットを取り付け。

 この軒といを、金具で屋根の下に固定する。勾配もつけ、雨が集水器に流れるようにする。

 そして、下に流れる部品、たてどいをつけていく。

 屋根に水を流すと、スムーズに軒とい~たてどいと伝って流れていった。雨どいとしては、これで大丈夫そうだ。

雨水タンク設置

 水を溜めるタンクを設置するのに、ある程度の高さに設置したい。蛇口の位置も、いちいち屈むよりも、立ったまま使えた方がいい。ホースなどを使って、遠い場所に水を流すときも、高さが必要だ。

 タンクの土台には、コンクリブロックにした。安定できるのと、1つ100円程度と安いからだ。

 ホームセンターで、ブロックを買い出し。

 本日、ふらっと思い立ってきたため、作業するのは私1人。

 さて、がんばって運ぼう。

 また、メインの雨水タンクも購入。

 ブロックと雨水タンク、そして蛇口などパーツを購入し、クルマに載せ、運ぶ。

 現地で、ブロックを運ぶこと8往復。水平をとりつつ、土台を組んで、雨水タンクを乗せてみる。

 ちなみに、一度土台を組んでから、もう20cm前に出したくなり、一度解体して、もう一度組んだが、かなり疲労した。あと10cm前に出したくなったのだが、諦めた。

 そして、雨水タンクと、雨どいを接続していく。雨水タンクに付属していた取水器を、たてどいの途中に取り付け。

 通常は、雨どいを伝う雨水は、この取水器からホースを伝って、雨水タンクに流れる。タンクが満水になると、雨どい側から水が逃げるようになっている。

 この取水器の位置が、低いと雨が流れず。高すぎると満水時に雨どいから水が逃げないそうだ。

 微調整しつつ水を屋根から流して、タンクに水は流れるのは確認した。あと、満水になったときに機能するかは、水がいっぱいになってから確認しよう。

 蛇口は、付属のプラスチックのものは使わず、金属製のこちらに。

 付属のプラスチックの蛇口は、キャップ部分が白く、光が入るので、藻が繁殖してしまうそうだ。

 そこで、ポリタンク用のキャップを購入し、黒くペイントした上で、穴を開け、金属製の蛇口を取り付けた。

 グリップのブルーの色が気になるが、ホームセンターにこのタイプしかなかった。(洒落た蛇口を、事前にネットで探しておけばよかった、と少し後悔。)

 これで、雨水タンクの設置が完了!

 あとは、雨が降って、雨水が溜まるのを楽しみに待とう!