クーラーボックスを置くスタンドをつくりたい!
クーラーボックススタンドの選択肢
クーラーボックスは、地面に直置きしてはいけない。
地面から直に熱が伝わり、保冷力が落ちてしまうからだ。空気は熱伝導率が低いため、できる限り、宙に浮かせておくのがよい。
そのため、クーラーボックスには、置くスタンドが必須だ。様々なものが市販されている。
例えば、こういう専用のスタンドタイプ。
また、ガレージブランドからは、おしゃれなものも出ている。
こちらは、折りたたみもできるShim.Craftさんのスタンド。
いくつか探していたが、ぴったり条件に合うものが見つからない。条件はこんな感じ。
- 収納サイズが小さい(車載スペース限られるので、できるだけ小さく)
- 高さが低い(ロースタイルなので低くても大丈夫)
- 安い(ガレージブランドの1万円オーバーはちょい厳しい)
そこで、DIYを考えてみることに。
スタンドの設計
DIYするなら材料は、木材だ。また、木は、金属よりも熱伝導性が低いので、ぴったりだ。
クーラーボックスの底面を見ながら、考えてみる。
私が使用しているクーラーボックスはSHIMANO の 「ICEBOX EL 22L (NX-222V)」。3面に真空断熱パネルが入ったモデルだ。
ちなみに、SHIMANOのICEBOXは、4シリーズ×2サイズの8モデルが出ている。
裏面はこちら。4つのゴム脚がついている。SHIMANOは釣り具メーカーだが、釣り用のクーラーボックスでは、船の上で滑らないようにすることと、熱が少しでも伝わらないようにするために、こういったゴム脚がついていることが多い。
今回のスタンドは、この4つのゴム脚を活かす形にしたい。
そう考えたときに、1体型にしようとすると、この脚間の幅(=約40cm)がサイズとして必要になってしまう。
そこで、左右で2つにわけることにした。左右のゴム脚の下に、スタンドの支えがくるイメージだ。
最もシンプルにすれば、この大きさの2つの板があればOK。
ただ、地面から少しでも離した方が保冷性も上がるし、1本の板だと、小石などもあり多少デコボコのある地面に設置する際に、安定して置くのが難しくなる。
ふと思いついて、つくりながら、形を決めていった。
スタンドDIY
購入してきたのは1×3材。幅が63mmで、クーラーのゴム脚を置くのにちょうどよいサイズ。
切って、ネジ止めして、これで基本形は完成。
ゴム脚を支える木材の裏面に、同じ1×3材で、2つの脚を取り付けた。
外側を斜めにカットしたのは、ちょっとしたデザインのこだわりだ。
後ろ側の脚を、木材の端っこでなく、少し内側につけたのは理由がある。
これを2つ、重ねたときに、ぴったりハマるようにした。
これで、とても小さいサイズになるので、収納が楽だ。
こちらを塗装して完成。今回は、VINTAGE WAXのウォルナット色で。
フィールドテスト
早速、キャンプ場でテスト。もちろん、サイズはぴったり。
小石が多いサイトだったが、安定している。
片側の脚を内側につけたため、後ろに倒れないかも心配だったが、全く問題なかった。
撤収も楽だし、持ち運びも楽。このデザインは良かった。
また、保冷性も、特に問題なかった。夏の高地キャンプで1泊2日、最高気温は28℃。もともと真空パネルで保冷性能の高いクーラーボックスだが、凍らせた水のペットボトルが全く解けなかった。(他に保冷剤を入れていたことはあるが。)
難度も高くないDIYだったし、とてもコスパが良かったかもしれない。
これからまた使用しつつ、改善点があれば探していこう。