自分にちょうどいいテーブルをつくろう!
DIYしたテーブル
今回つくったテーブルはこちら。
このテーブルをつくった経緯や、つくり方をまとめたい。
自分にちょうどいいテーブルの「幅」
キャンプの過ごし方は、テーブルとチェアで決まると言っても過言ではない。
よく話題になるのは、「高さ」だ。ハイスタイルと呼ばれる、テーブルもチェアも高さのあるタイプだと、ダイニングテーブルを囲むイメージ。レストランで過ごすような、少しだけかっちりした雰囲気になる。立ったり座ったりが楽で、料理もしやすい。一方、ロースタイルと呼ばれる低いタイプだと、リビングのソファで過ごすような、リラックスした雰囲気になる。脱力してゆっくりするにはちょうどいい。最近は、このロースタイルを選ぶ人が多い。
テーブルの天面のサイズも重要な要素だ。ただ、一般的に「広い方が使いやすい」とは言われるものの、サイズについてそこまで詳しく考察はされていないように感じる。
もちろん、テーブル天面が広い方が使いやすいのは当たり前だが、今までキャンプを重ねてきて、重要なのは「幅」だと気づいた。幅によって変わるものは「対面する人との距離」だ。
テーブルの幅が広いと、対面する人との距離が遠くなる。それによって、いくつかの傾向がみられる。
- 会話をするときに、声のボリュームが上がる
⇒一般のキャンプ場だと、他のサイトに迷惑がかかる可能性がある - テーブルの反対側へ、手が届きにくい
⇒料理のとりわけや酒のお酌など、食事のケアがしにくい
そう考えると、できる限り、テーブルの幅は狭い方がいい。ただ狭くなると、料理もしにくくなる。ちょうどいいサイズ感はどれくらいか。
今まで使ってきたウッドテーブルの幅は「60cm」。これだと、料理はしやすいが、距離は遠いと感じた。
また、試しにDODの「テキーラレッグ Sサイズ」をテーブルとして使ってみたこともある。その幅は、「28cm」だ。これだと距離は近くて良かったが、料理に使えるスペースが少なく、使いにくかった。
ここから、ちょうどいいサイズを、40~50cmと推定した。
そんな中で、購入したのがこちらのテーブル、ShimCraftの「タクティカル・グリル・フレーム」。幅は42cm。この幅が、ちょうどよい予感がした。
このタクティカルグリルフレームと幅を合わせ、「連結」できるテーブルを考えることにした。
DIYするテーブルの設計図
幅を固定できた上で、つくりたいテーブルの要素をまとめてみた。
- タクティカルグリルフレームと幅・高さを合わせ、連結できる
- 幅42cmでも料理するためのスペースを確保するため、合計の長さが140cm以上(ソファ・ラックソットの長さが150cmのため、それに近いサイズで)
- 収納するときの長さが、70cm以内(長さ62cmのタクティカルグリルフレームと、同じケースに入る)
- 収納コンテナつき(コンテナがそのままテーブルになって、スペースの節約になる)
- ウォルナットカラー
これを、試行錯誤して描いた設計図がこちら。
コンテナをテーブルの脚として、使うデザインだ。
各パーツのサイズはこちら。組み合わせたときの横サイズは、146cmになる(全て単位はmm)。またコンテナは、クルマに積みやすいサイズを計算して設定した。
いざ制作
ここまで設計図ができれば、あとはつくるだけ。
木材は、「檜」を選んだ。ホームセンターで材料を買って&設計図に合わせてカットもしてもらって、自宅で組み立てる。ホームセンターのカットサービスは、ほんと便利だ。
組み立てたら、ダークウォルナット色のワックスを塗っていく。アクセントをつけたくて、一部は、ミディアムウォルナット色のオイルステインを塗り、ツートーンにした。
実家に帰省するタイミングでも、材料を持っていって、組み立てを続ける。仮り組みをしたら、ぴったりだ。
テーブルとしての基本形は、これで完成だ。
オプション追加
あとは、より使いやすくするため、3つのオプションを追加する。
まずは、ハンガーを、テーブル下面に取り付ける。これでシェラカップやティッシュケースなどを吊るせる。
次に、同じくテーブル下面、中央に、ランタン用のフックを。
これに、小さなランタンを吊るす。
すると、間接照明として、ムーディーな感じになる。リラックスするには、間接照明は重要だ。加えて、夜、常夜灯にもなる。
最後に、コンテナ側のテーブル天面に、38exploreの「ASHINO PLATE」を取り付ける。ついでにLABOLIERタグも。このプレートをつけることで、テーブル用のランタンハンガーを取りつけることができる。
フィールドテスト
オプションの追加をしつつ、実際のキャンプで試してみる。
これで完成!使い勝手の大きな不満点はない。
強いてあげると、コンテナが「重い」。また、敢えて取っ手をつけなかったので、運ぶのが少し大変ではある。
とはいえ、まだ「完成」と言い切りたくはない。何か進化できるアイディアが思いついたら、すぐ実装したい、と考えている。
メーカーから、完成品のキャンプギアを選んで買うのも楽しいが、こうやって自分で考えてつくるのも、楽しいものです。また、これからも、いろんなものを考えていきたい。