キャンプしながら、風呂に入りたい!!
やりたかったこと
キャンプの夜、みんなで焚き火を囲んでお酒を飲む。それを、お風呂に入りながら、その輪に入る。そんな贅沢な時間を過ごしてみたい。
それは、プライベートキャンプ場でしかできないことだ。
お風呂をつくる方法はいくつかあったが、予算次第で、幅があった。一番お金がかかるのが風呂桶。ちゃんとしたものを買うと、十万円以上かかる。
最もお金がかからないのが「ドラム缶」だ。まずは、軽く試せたらということで、ドラム缶風呂をすることにした。
部材の調達
ドラム缶
まずはドラム缶。キャンプ場からクルマで30分程度の距離のところに、販売している業者さんを見つけた。
新品で1缶7,000円。購入したのは、200リットルの「オープンドラム缶」。
ドラム缶には、上部の蓋が開くタイプと開かないタイプがあり、オープンドラム缶は、開く方だ。
これが、車の荷台にちょうど載るサイズ。運べるサイズでよかった。
錆びないステンレスタイプのものもあったが、2万円以上するので、今回は安い鉄のタイプにした。が、これが後での苦労のもとになる。
土台のブロック
次に、ドラム缶をのせる土台をつくる、ブロックをホームセンターで調達。
中央に「U字溝」を置いて、両側にコンクリブロックを配置。
U字溝で薪を燃やして、沸かすという構造だ。コンクリブロックと高さのサイズを合わせた、U字溝を購入したのだが、これが後でまた苦労のもとになる。
煙突
風呂に入っている時に煙を吸いたくないのと、沸かすときの燃焼効率を上げたいということで、煙突をつけることにした。こちらはホームセンターで調達。
後ろはこんな形。U字溝を縦に組み合わせて、余っている木材で押さえておいた。
足場
このドラム缶風呂に入るには、そこそこの高さの足場が必要だ。カインズで、ちょうどいい脚立を調達。幅広で、安定しそうだ。
スノコ
ドラム缶に入るときには、底が熱されて熱いので、スノコを敷く。丸いスノコが必要だ。
これは、ヒノキ材を使ってDIYした。完全に丸くつくるのは難しいので、12角形で、ちょうどいいサイズで切った。
ポンプ
ドラム缶に水を出し入れするには、ポンプが必要だ。水を入れるときも、水を抜くときも、水が入った状態のドラム缶を動かすのはとても難しい。
そこで、風呂用のポンプを購入。電源はコンセントタイプで、ポータブル電源で動かす想定だ。
水の調達
これで、ドラム缶風呂の材料はすべて揃ったが、お風呂として最も重要なブツの調達が最大課題になっている。それが「水」だ。
選択肢としては大きく2つ。①自宅から運ぶ ②雨水を使う だ。①は、水道水なのできれいだが、運べる量に限界がある。②は、現地にあるが、水質が若干心配だ。
基本は①で運び、足りない分を②で補うことにした。また、ドラム缶設置のタイミングと、キャンプのタイミングで、2日に分けて複数回を運ぶことに。
さぁこれで、準備は万端だ!!
キャンプ&入浴当日の準備
さて、いよいよ入浴だ。
事前に、半分ほどの水を運んであり、あと半分を入れて、沸かすだけ。
と思っていた。
ドラム缶の蓋をあけると、びっくり。
なんすか、これ?
水が、茶色い!サビだ!
なんと、水を入れていたら、内側がサビてしまったのだ。
この水には、さすがに入るのは気が引ける。ポンプで水を吸いだし、中を拭いていく。
手が届かないから、クイックルワイパーを買ってくる!!
近くのホームセンターへ急ぐ。長い柄があるクイックルワイパーを買って帰って、更に拭いていく。
できる限り拭いて、水を補充する。
多少サビが出るかもだけど、覚悟決めて俺は入る!
そう宣言して、決行することに。
湯沸かし
U字溝のところに、薪を入れて、火を熾す。煙突があるおかげで、すぐに薪に火もつき、一定の火力になった。
ネットで他の人のブログを見たりしていると、湧くまで1~2時間というところ。が、2時間経っても、水が冷たい。30℃前後というところ。
きっと、もうすぐ沸きますよ!
と言いつつ、3時間経っても、まだ沸かない。どうも、U字溝の幅が小さくて、火の当たる面積が小さいからのようだ。
ただ、少しずつ水温は上がっている。根気よく、42℃になるまで待つしかない。
いよいよ、入浴
今、ちょうどいいっすよ!
と、入れそうな温度になったのは、なんと23:00過ぎ。 食事も終わって、焚き火を囲んでまったりお酒を飲んでいる時だ。
こんなに遅くなってしまったが、ある意味、やりたかったことができる。
一応、水着に着替えて、ゆっくり浸かる。
温かい。。。ヤバい、、、気持ちいい。。。
そして、入りながら、お酒をチビチビ飲みつつ、焚き火を囲むみんなを眺める。
この風景を見たかった。。。いろいろトラブルあったけど、入れてよかった。
ひととおり、身体が温まって、風景を堪能して、風呂から上がる。
次、僕も入ります!
せっかくやし、俺も入ろうかな。
順番に、ドラム缶風呂に入っていく。
時刻は、夜の0:00を越えた。
が、風呂に入ったおかげで、身体がポカポカになり、まだ全く眠たくない。
みんな風呂から上がって、また焚火を囲んで、飲みながら談笑を再スタート。テンションが高い。
LUNA SEA聴いてもいいっすか!?
と、彼は「ROSIER」をリクエスト。
こんな時間に、ビジュアル系の激しめの曲を聴くとは。そしてとても懐かしい。
今後のアイディア
今回のドラム缶風呂は、とても楽しい体験だった。
ただ、水の運搬や、サビ対策、湯沸しなど、そこそこ大変だったのは否めない。
また、入るのも1人ずつなので、入りながら会話するまでは難しい。
次は、「足湯」でもいいかもしれないなぁ。
3-4人が囲んで足湯をする、というのはアリかもしれない。
着替えも必要ないし、それでも身体が温まるだろうし、みんなで話しながら入ることもできる。
次は、夏を越えて秋になったら、「足湯」を考えてみたい。