海を目の前にした絶景キャンプを楽しみに行こう!
新潟・村上市のSunset Side Base
Sunset Side Baseは、場所は新潟県北部の村上市、「瀬波温泉」の旅館が並ぶ海沿いのエリアにある、全12サイトの小さなキャンプ場だ。<なっぷ:予約サイト>
こちらのキャンプ場の魅力は、海を目の前にした風景と、その西側の海に沈むSunset=「夕陽」だ。2022年にオープンしたばかりで情報は少ないが、Instagramを見る限り、感度の高いキャンパーさんが軒並み訪れていて、絶景写真を投稿している。
夏休みの連休を利用し、2泊で遠征することにした。
神奈川県の自宅エリアからSunset Side Baseまでは、400km近く、渋滞のない高速道路をひたすら走って5時間程度だ。
チェックインに間に合う&渋滞回避&少しでも高速代を安く、と思い、朝の4時前に高速道路に乗れるように出発(0~4時に高速道路に乗ると、深夜割引が適用される)。さて、行ってこよう。
海側サイトでの設営
今回予約したのは、「海側サイト(草地)」だ。海を目の前にした、まさに絶景。海から高台になっていて、視界を遮るものがない。
他にも、「海側サイト(砂地)」と、「中央サイト」がある。この中で、海側サイトの草地と砂地とは、正直、そこまで変わらないと感じた。草地は、植物が多少生えているが、基本は砂地だ。
管理人さんも、こう言っていた。
写真映りを考えたら、色味の統一感のある砂地の方がいい、という有名キャンパーさんもいましたよ。
次回はぜひ、砂地を選びたい。
早速、設営をしていく。今回はソロキャンプなので、ヒルバーグ・アラックに、Teloのタープを合わせた。
実は、この設営はかなり苦労した。その要因は2点だ。
1つめは、「海を目の前の高台」のため、海風がかなり強いこと。内陸側に入った「中央サイト」では、少し吹いている程度でも、この海側のサイトでは強風になる。イメージとしては、中央サイトで風速4mなら、海側サイトでは10mを越えてくる、という感じ。
地面に敷いたシートや軽いものは飛ばされ、タープやテントは飛ばされ、特にタープは苦戦した。
2つめは、地面が砂地であること。タープの設営で、持ってきたペグでは固定できず使えなかった。農業などで使う柔らかい地面用のプラスチックペグを、管理棟でレンタルしていて、それを使わせてもらった。また、そのペグでも、この強い海風では1本では足りない。1ヶ所に2本クロスして使い、固定した。
この方法は、やったことがないとわからない。またやり方を間違えると、このプラスチックペグは折れてしまう。
なるべくなら、こちらの方法について管理人さんのレクチャーを聞いた方がよい。わからないことは素直に聞けば、親切に教えてもらえる。
今回、恐らく初心者キャンパーの方が、普通のペグを間違った打ち方をして、風に煽られて抜けるというシーンを複数見た。その度に、管理人さんや常連さんが救助に向かい、助けていた。(私も少しだけ手伝った。)
風でペグが抜けるのは、とても危険だ。タープやテントが飛ばされるだけならまだいいが、抜けたペグが飛んで、人に当たるリスクがある。
この海風、砂地というロケーションから、このキャンプ場は基本、「上~中級者向け」だと感じた。年数や回数ではベテランだと思っている私も、正直、対応に苦慮して、管理人さんにサポートしてもらった。
タープやテントも、モノによっては、風で壊れるということもあり得ると感じた。
初心者でどうしても泊まりたいという方は、風の弱い中央サイトにするか、管理人さんにサポートを求めることをおすすめしたい。(管理人さんも、そう言っていた。)
管理棟のバーとオススメのドリンク
絶景に見惚れて、アドレナリンが出てすっかり忘れていたが、今日は8月の真ん中。しかも快晴。そしてフェーン現象により、日本海側は酷暑だった。その気温は35℃を超えていた。
設営が終わって少し気持ちが落ち着いたら、汗だくかつ、身体が火照っていることに気づいた。これは熱中症のリスクがある。
管理棟に入って、涼ませてもらう。管理棟にはバーがあり、お酒やソフトドリンクが提供されている。
隣に設営された常連さんも、ビール片手に涼んでいた。私は、この後、運転する可能性もあったので、ソフトドリンクをオーダー。「自家製レモネード」だったが、これが絶品。後ほど、「自家製クラフトコーラ」も飲んだが、こちらも美味しかった。
この自家製ドリンクは、ぜひ飲んだ方がよい、オススメの逸品だ。
こだわりのキャンプギアが並び、冷房が効いている管理棟の中で、陽が傾くのを待ちながら、ゆっくりさせてもらう。
海に沈むサンセット
太陽が少しずつ傾いてきた。心配していた天気も、雲が少なく、いい日没が見れる可能性が高まってきた。
カメラをセットして、その時を待つ・・・そして陽が沈んできた。
まさに、目の前に沈んでくる。絶景だ。
まだ、海風は強く、タープは煽られているが、なんとか写真は撮れた。
季節によっても沈む位置は変わるらしいが、夏至に近いほど目の前に沈むようだ。つまり、暑い季節の方が、より目の前で夕陽を見ることができる。
陽が沈んでいくのを、じっと眺める。
この日も、その翌日も、運がよく、地平線に近いところまで、夕陽を見ることができた。
陽が沈んでいく中で、それまで吹いていた風が止まった。そして沈んだ後には、内陸からの風に、風向きが変わった。
タープを張った写真を撮るには、その風が切り替わるタイミングを狙うと、綺麗な張り姿を撮れる。
ただ、気を付けなければいけないのが、そのタイミングの「蚊」だ。基本的にこの夏でも虫をあまり見なかったが、この風が止んだ瞬間だけ、蚊がどこからか出てきて、数カ所刺されてしまった。この瞬間を気を付けよう。
そして夜は残念ながら曇ってしまい、あまり撮れなかったが、雲の隙間から、少しだけ星を見ることができた。
全てが絶景で、ここに来たことを本当によかったと思った。
2日間のキャンプ飯
海を目の前に、美味しいご飯とお酒を楽しんでいく。
1日目の夕食
いつも恒例のソロすき焼き。
初日は時間があまりなさそうだと思い、慣れたメニューで、食材も地元で調達して行った。
2日目の朝食
朝から、手づくりピザ。
これは、アンバサダーをしているカインズさんの「ピザオーブン」撮影のため。本当はランチにやろうと思っていたが、酷暑でできなかったため、朝にやることにした。
朝5:30に起床し、ピザ生地をこね、火を熾してオーブンで焼いていく。
ピザは、「生ハムとルッコラのビスマルク」。
誤算は、朝から30℃近い気温だったため、生地の発酵がどんどん進んでしまう。ピザの中央が膨らんでしまい、まるでパンになってしまった。
味は問題なかったが、ピザ生地のこね方や、伸ばし方は、もう少し精進しなければいけない。
2日目の昼
暑かったので外食へ。キャンプ場から2.5km、岩船港鮮魚センター2階にある「海鮮処 番屋」(Google MAP)。
魚介系の定食屋・丼ものが充実で、美味しかった。1階では、新鮮な魚介を販売しているので、ここで買い出しもアリだ。
2日目の夜
ご当地の名物からと思い、「村上牛」のステーキを。
村上牛専門店の「やま信」へ(Google MAP)。行ったところ、なんとほぼ在庫なく売り切れ。お盆休みで、買いに来る地元の人が多かったらしい。なんとか、1枚だけ購入することができた。
お値段、1枚で〇千円(とても値段を書けない)。焼くときも、まさに手が震えた。失敗は許されない。
強火で、片面1分、ひっくり返して1分。
アルミホイルで包んで3分待ち、切っていく。いい感じのレアな感じ。舌の上でとろける美味しさでした。
食事は、ご当地の山の幸、海の幸を頂けて、満足でした。
また冬や春夏など、違う季節にも行ってみたい。いい遠征キャンプでした。
周辺情報
備忘録として、現地で利用した施設など、周辺情報を。
スーパーマーケット
原信 村上西店(Google MAP)
大型のスーパーマーケット。たいていのものはここで揃うと思われる。
酒屋
酒のかどや(Google MAP)
新潟の珍しい地酒などが揃っているお店。(見に行ったが、今回は諸事情で買いそびれてしまった)
日帰り温泉
野天風呂 湯元龍泉(Google MAP)
日帰りも対応している施設。朝9:00から営業しており、到着日の朝、翌日の午前、出発日の朝、の3回利用した。また、座敷で横になることもでき、少し昼寝もさせてもらった。
温泉については、他にも旅館の温泉がいくつかあるようだ。管理人さんや常連さんオススメの施設があったので、オススメを聞いてみるとよさそう(ただし、朝からやっているところは少ないようだ)。
ガソリンスタンド
川崎商会 セルフ村上SS(Google MAP)
関東から遠征するなら、ガソリンを大量消費するので、給油は少しでも安く。こちらはキャンプ場から少し距離はあるが、セルフで、このエリアでは安い方だと思う。