CAMP #4|秋のデイキャンプ with 馴染みのメンバー

 最初の道もない時から比べたら、歩ける道もできて安全になったし、この場所にも慣れてきた。そろそろ、いろんな友人を呼んで、デイキャンプでもしてみよう。

そろそろ、キャンプチームの先輩たちに声かけてみよう。

20年続くキャンプチーム

 この半年、ここに来ていたのは、「開拓したい!」と興味を示してくれたメンバーたち。「森を買って開拓してるんだ。」と友人たちに伝えていくと、まず60%の人は、クエスチョンマーク。リアクションを困らせてしまう人がほとんど。そして、30%の人は、「整備できたら、連れてって」という反応。残りの10%の人が、「行きたい!」という反応で、その人たちの中で、予定が合えば一緒に開拓してきた。

 「整備できたら、連れてって」という反応は、もともと私が所属しているキャンプチームのメンバーが多かった。

 このチームは、コアメンバーが学生時代に、「絶対に、毎年、集まってキャンプしよう」と誓いを立てて始まったそうだ。そこから、紆余曲折あって、20年近く続いている。

 私は、10年目くらいから参加している。そのチームのリーダーの、バイトの友人の、大学サークルの友人の、その弟が、学生時代からの親友で、誘ってもらった形だ。途中から、加入には「一生、付き合っていくと考えてる親友だけを招待していい。」という形になったようで、最初のキャンプは、とても緊張したのを覚えている。

 そこまで整備ができているわけではないが、今回は、そんな、キャンプチームのメンバーを、誘ってみた。そのチームの中では、私は、大人の中でほぼ最年少。先輩ばかりなので、いろいろ、アドバイスももらおう。

プチ開拓体験

 チームの何人かに声をかけてみて、予定が合って来ることになったのは4人。みんなやっぱり忙しい。とはいえ、まずは、これくらいの人数でないと、私もあたふたしそうなので、とりあえずは良しとする。

 まず、一緒に行って、先着したのが女性陣2人。

草刈り機、やってみたい!

 ということで、ちょっと危険かも、と思いながらも、サイト内で少し伸びた草刈りを依頼。

 草刈機の、エンジンがうなりをあげる。

 最初はドキドキしながら見守っていたが、全然、大丈夫そうだ。

 次に、ハーブ畑(になるはずだった場所)の、草むしりを依頼。もともと、サイトの水路沿いは、蚊よけになるハーブを植えていた。だが、今は、様々な草が生えて、ハーブなのか雑草なのか、入り乱れて見分けがつかない。判別してもらって、雑草は抜いてもらう。

抜けた!・・・あ、これ、ハーブだ。

 すぐに戻せば、きっと大丈夫・・・。来年には、ハーブでいっぱいの場所にしたいな。

気ままにランチの準備

 もう1人、チームのキャプテンが到着したので、買い出しに行き、ランチを準備。

 まず、火熾し。このチームでは、着火剤を使うのはNGだ(と思っていたが、ルールではなく、使わなくても火熾しできるので使わない、というだけだった)。でも、ファイアースターターで着火したことはあまりないので、試してみる。

 キャンプに慣れていても、新体験できることは、まだたくさんある。

 背後では、キャプテンが、何か作業している。

 ドサッ・・・

 何か、落ちた音がした。

 ハンモックを竹に吊るそうとしたが、竹がしなる&滑るせいで、張り切れず、尻餅をついたようだ。竹でハンモックは、今後も、止めておこう・・・。

 そして、林間に入って、木に吊るしたキャプテン。まったり、読書を始める。そんなふうに、各々、自由に過ごす昼下がり。

 バキッ・・・「うわっ」・・・

 と、今後は、水路の橋の方から、竹の割れる音と、驚嘆の声が。

 最後のメンバー1人も到着。水路の橋が、踏んだら竹が割れたようだ。

 とりあえず、竹を足して橋を補強。竹をきちんと処理していないので、やっぱり長期間もたないようだ。ここをきちんとつくっていないと、子供とか危ないかもしれない。

シンプル料理で遅めのランチ

 ランチ1品目は、カツオの藁焼き。枯草の強火で一気に焼いて、氷で締め、薬味で頂く。焼くときに、串から抜け、落としたのは消したい過去だ。

 薬味がきいてて、美味い。

 カツオの藁焼きは、キャンプ料理としてはとてもいい。美味しいのはもちろん、かんたんにできる。そして、藁で焼いて薫香をつけるという工程は、家ではできないので、アウトドアならではだ。

 ただ、生のカツオを取り扱っているスーパーマーケットは少ない。自宅近所のスーパーでは非常にレアだ。以前に探した時も、6軒回ってどこにもなかった。このラボリエの近くにあるスーパーは、鮮魚に強く、長い期間、カツオを取り扱っている。これはちょっと嬉しい。

 次は、ホタテのグリル。醤油をちょろっと。

 慣れたメンバーなので、今回、事前の打ち合わせはなし。メニューも何も決めてこなかった。自分の中では、「これつくりたい」という料理もあったが、なんとスーパーにその材料がなく、とても焦った。

 だが、それでも、いつの間にかサクサクと進んでいる。これが、積み重ねた経験というものか。

 そして、ダッチオーブンで、キノコ鍋。味噌を溶かして。

 さらに、ここに「すいとん」をドロップイン。

 少し冷え込んできたが、温まる。

 そして食後は、コーヒーと、焼いも。

 さすがシルクスイート、甘くて、ホクホク・・・。

陽が落ちての竹伐根

 ランチが終わったところで、陽が落ちてきた。片付けして、帰ろうか、というタイミングで、キャプテンが、「竹を抜いてくか」、と言い始めた。

 ありがたいので、お願いした。

 男性陣、パワーがあるので、さくさく抜けていく。陽が落ちて暗くなっても、抜いていく。

 短時間だったが、10本近く抜け、かなり広くなった。

1つの目標

 「やっぱり、周囲に気を遣わず、気楽でいい」、というのが、ここでのデイキャンプをしてのメンバーの声。ただ、開拓の大変さに、「俺は買わなくてよかった」というのも、正直な感想としてもらった。開拓していく作業は、冷静に見ると大変と映ったみたいだ。

 このチームでの年1回のキャンプは、20~30人集まる。それを、ここでできるようにする、というのも、1つの到達点だ。今のペースだと、数年かかるかもしれないが・・・気長にやっていこう。

 近い時間軸では、今日、竹を抜いてサイトを広げたことで、小さなソロ用テントだけでなく、大きめのシェルターも張れるメドがついた。次は、開拓メンバーでグルキャンする、というのが1つのラインだ。1つずつ、できることを増やしていきたい。

 この日この後、このメンバーでボーリングをし、ラーメンを食べて帰宅。遊び尽くしたー!

<続く>

泊まりでのグルキャンができるよう、車道を拡張していく。