開拓Act.26|水没の地で竹100本切り・後編

道の竹は切り尽くした!サイトも整備していこう!

サイトの草刈り

 テントサイトは、だいぶ骨が折れたが、竹を根っこから抜いたため、新たな竹はほとんど生えてこなかった。

 ただ、陽当たりが良くなり、草が、かなり生えている。

 焚火場「Orio」が、この真ん中にあるのだが、何も見えない。左のテーブルも、草で埋もれている。

 まずは、草刈機で、草を刈っていく。そして、焚火場やテーブルの周りなど、草刈機で傷つける可能性があるところは、手で、草を抜いていく。ここは土壌が砂ベースで柔らかいので、抜くのはラクだ。

 一気に、見通しが良くなった。所要時間は、30分~1時間というところ。

 ここで飲んだ酒瓶を保管する「Dio」も、草まみれに。でも、酒瓶のラベルの痛みは少なく、役目は果たしてくれていた。

 この後、周囲の森に入る。サイト内は根を抜いたが、外側に竹が地下茎を伸ばし繁殖している可能性がある。やはり、10数本、生えていた。それも、全て刈っておく。

 これで、竹草刈りは、完了した。

自然への抗いの証

 この竹刈りで、だいぶアドレナリンが出ている。終わって落ち着いたら、いろいろ打ったり擦ったりしていたようで、身体のアチコチが痛い。

 とりあえず、チェアを持ってきて、座ってみる。一気に、疲れを感じた、が、それ以上の達成感も。

 Ninehillsさんのウッドチェア。今日は、新緑に映えるのではと、オレンジの座面を持ってきた。

 珈琲を淹れたいと思ったが、今日は、ここでゆっくりするのは、恐らくもう無理だ。道が水没している中では、クルマを近くまで寄せられず、多数の荷物は運べない。チェア1つが、やっとという状況だ。そして、じっとしていると、蚊も寄ってくる。

 汗が引いて冷える前に、この切った直後の道を、撮影していこう。

 ふと、チェアを手に取った。そして、この自然の驚異に抗った証として、チェアを置いてみることに。

 まずは、サイトのまわりをぐるっと囲っている、沼に。

 次に、橋。見通しが、戻った・・・。

 そして、最も水没がひどかった道。

 そして、竹を切りまくったYa-man Parkingのエリア。

水没は、アートだ・・・。

てか、こんなとこに、座らないでしょ!?

うん、座らない・・・ただ、置いてみたかったんだ。

 ただ、今日、この竹を切り尽くした記念に、写真を残したかっただけ。すぐに、イスは引き上げて、拭いて、乾かした。

 この場所に着いて、完了までの時間、約4時間。ソロでの開拓としては、まずますのスピードだった。

九十九里浜での癒し

 撮影を終えて、身体も冷えてきた。雨には降られなかったが、作業によって全身濡れている。

 落ち着いて、ゆっくりしたい。車でサクッと着替え、海に行くことに。

 昨年は、竹の成長を目の当たりにし、何もできず海に逃げた。その経験があったから、今年は、雨の合間の、この短時間で駆逐することができた。

 昨年見た海と、今日見た海とは、同じだけど、全然違う。

昨年の記事

開拓の小休止期間  竹を切るなどの対策するまでは、一気に進めた。それこそ、ほぼ毎週、都合のつくメンバーを集めて、通った。特に、開拓Act.1、開拓Act.2でもキャンプ地までの竹を切るところまでは、早く進めたかった。それは、1m伐採[…]

 さっとコーヒーを淹れて、さくっと飲んで、気持ちを落ち着けたら、帰路へ。

 もう一度、8月には来て、また伸びるであろう竹を刈ろう。そして来年以降、この作業が楽になるように、更に秋冬で、もう少し範囲を広げて竹の駆逐をし、勢力を弱めておきたい。

 この開拓作業は、ツライというよりも、結構楽しかった。

 この竹刈りも、うまくやったら、エンタメ化できないだろうか。多くの人が、楽しめるように。自然を制御するというよりも、そんな風に、楽しく継続できたら、一番いい。