焚き火するとき、煙を少なくしたい!
焚火を楽しむために
ラボリエで焚き火をするのは、「Orio」と名付けた、レンガ囲いの焚き火場だ。
特徴としては、4方に展開するローテーブル。みんなで焚き火を囲いながら、食事やお酒を楽しめる。
ただ、みんなで焚き火を囲うときに、困ることが2つある。
- 「煙」が風で流れた側にいる人は、移動しないとツライ
- 森で拾い集めた薪は、湿気っているので燃えにくい&「煙」がよく出る
つまり、燃焼効率を高めて、煙を出ないようにできれば、より焚き火が楽しくできる。
こんな方法があるみたいだよ。
それが、「ダコタファイアーホール」。北米のネイティブアメリカン「ダコタ族」が使っていた焚き火の技法だ。
2つ穴を掘って、地中でトンネルを繋げる。片方で火を焚くと、片方から空気が入ってよく燃える。
①燃えた熱で上昇気流を生む、②穴を伝って下から空気を取り込む、という2点がポイントだ。
①はどこまで上昇気流が埋めるかわからないが、下から空気を取り込む機構を、取り入れてみたい。
構想としては、このようなイメージだ。
では、必要な材料をホームセンターで買って、いざ現地へ。
穴を掘ってブロックを埋める
位置を決めて、穴を掘る。今までのテントを張ってきた場所との関係を考えて、少し位置をズラした。
そこに、コンクリブロックを並べてみる。
本当は、コンクリは使わない方がいい。
コンクリは、熱が加わると分解しちゃうんですよね。
と以前に教わっていた。
今回は、この構造を試すことが目的だ。うまくいくとは限らない。コンクリブロックは1個100円ちょっと。うまくいって、熱分解したらまた考えよう、と割り切った。
アルミホースをどう並べるか。もともとの構想は、1本だけだったが、買ってきたホースの長さがあったので、
2本にしたら、いいんじゃない?
と、つくりながらアイディアが出た。
この方が、対称性があって、デザインは好みだ。
ブロックの上にレンガを積む
ブロックの横も、土が空気穴をふさがないよう、レンガを差し込みながら、上にレンガを並べていく。
レンガをどう組み合わせるか、試行錯誤。位置を調整しながら、組んでバラしてを繰り返す。
半分に割れたレンガを、角に使いましょう。
線対称の正方形になるように、組むことができた。
そして、コンクリブロックの真ん中、空いたところに、Snowpeakの炭床Mをはめこむ。
この Snowpeakの炭床は、鉄製なので、雨ざらしにしたら錆びてしまう。そこで、耐熱塗料をスプレーして持ってきた。これでサビが防げるか、塗料がはがれないか、それもお試しだ。
完成&火入れ
そして、完成した。
アルミホースの空気穴が、特徴的だ。
このアルミホースは、触れると手が切れそうになるので、何か手当てはしたい。
アルミテープをフチに張ってもいいんじゃない?
手元に資材がないので、一旦、これで火入れをしてみよう。うまく空気が流れるかどうか。
Solが、拾ってきた枝を組んでいく。燃えやすい「井形」。でも、この枝は雨に濡れ、まだ少し湿っている。
さて、着火しよう。
さて、俺、写真撮るから、誰か着火して。
え?見てるから、着火してよ。
え?僕が撮るから、着火してくださいよ。
変な譲り合いの後、結局、私が着火することに。内部に入れた小枝を、バーナーで熱す。
少し炙っていたら、火柱が立ち始めた。これは、順調だ。
煙を、空気穴に近づけてみましょう!
Solが、火をつけて煙が出る枝を、空気穴の近くへ持っていく。
そこまでの吸引力ではないが、するっと煙が空気穴に吸い込まれる。
空気がちゃんと入って、焚き火につながっているようだ。
焚き火を眺めてまったり
お茶を飲みながら、少しの間、燃えゆく焚き火を眺める。
順調に燃えて、枝が白い灰へと変わっていく。機構としては、うまく機能することがわかった。
今日は、ここで作業は終わり。
次のタイミングで、焚火場として整えよう。あとやることは4つ。
- 熱を溜められるようブロックをあと2段高くする
- Orioの4方向テーブルを置けるよう、レンガでテーブル脚を設置
- アルミホースのフチをテープで養生する
- ダッチオーブンを吊るすためのハンガーを設置
そしてまた次回、ここで、夜に本格的な焚火をするのが、楽しみだ。