プライベートキャンプ場づくりのきっかけ

「あ、山、欲しい」

 そう思い立ったのは、とあるキャンプ場のネット予約で、パソコン前に待機していた早朝。

 空前のアウトドアブームで、人気のキャンプ場はWEBでの予約争奪戦。予約不要のところでは、早朝から並ばなければいけない。それでも、景色が良くて、広くて、平らで、、、そんないいサイトであるとは限らない。

 自分は、どんなキャンプをしたいのか。年に10回以上キャンプへ行っているが、振り返ると、自分がやりたい自由なキャンプが、決してできているわけではない。

<本当はやりたいキャンプ>

  • 自由な時間:好きな時に行って、好きに帰る
    例えば金曜日に、仕事が終わって夜に入って明け方までお酒を呑み、翌日、ゆっくり起きて夕方帰る。
    雨なら止めて、晴れなら行く。私は重度の雨男で10回中8回雨が降るのに、直前キャンセルは申し訳ない。
  • 自由な人数:行きたい人を増減の制限なく呼べる
    キャンプに行きたい、って人が周りでも増えてきた。“今週末、行きたい人!”って気軽に声掛けできたら。
  • 自由な遊び:大きな準備が必要なことも、自由にできる
    例えば、穴を掘って食材を埋めて焚火する蒸し焼きなど、挑戦したい大がかりなアウトドア調理法は多い。

 普通のキャンプ場では、まず時間の制限、チェックインとチェックアウトは厳守。夜22時には消灯。そんなルールがきちんとあるから、多くの人が来ても成り立っている。そして、1サイト5人までなど、予約人数も決まっている。サイトの使い方も、普通のキャンプをするために整備されている場では、木を切ったり、穴を掘るというのは、もちろんNGだ。そのルールを破ってまでやりたいとは思わない。

 そんなことをぼんやり思慮していたら、自分たちで、自分たちだけのキャンプ場を、つくってみたい、と真面目に考えるようになった。それも、世の中で初めてやるわけではない。キャンプYouTuberの方でも、実践されている人もいる。きっと、いい参考情報がネットにはたくさんあるはず。

 そんな考えで、プライベートキャンプ場づくりを、ひっそりと始めることにしたのです。