前回、テーブルをつくった。
これで、開拓作業や食事だけでなく、パソコンのデスクワークも、安定してできるようになった。つまり、「仕事」を、ラボリエでできるようになったのだ。
よし、ラボリエでリモートワークしよう!
企画のお仕事
ラボリエに来られるのは、基本、週末のみ。平日は、会社員として東京で仕事をしている。私だけでなく、ほとんどのメンバーがそうだ。
ただ、このコロナ過で、リモートワークの機会も増えた。緊急事態宣言下では、ほぼ毎日、在宅ワーク。解除後も、週の半分以上は、在宅ワークになっている。
コロナによって、意図せずではあるが、新しい働き方が浸透してきた。これは、私の職場の仕事が「企画」だから、というのもある。工場のようにモノをつくったり、接客業のように人とリアルで対面したりする必要がなく、パソコンがあれば仕事ができる。会議も、ZoomやTeamsで会話できる。対面で会うのがいい場合もあるが、ある一定は、リモートで事足りる。
在宅・・・このラボリエも、ある意味、私たちの家だ。ここで働いても、在宅ワークになるのかな?
ここ数年、「ABW: Activity Based Working」という考え方が出てきていた。
今までの働き方は、オフィスに自分の机があって、そこでほぼ全ての仕事をそこでこなしていく。メールチェック、電話、企画書づくり・・・、会議のときだけ、会議室へ。
ABWは、仕事の内容に合わせて、働く場所を変えていくという考え方だ。集中して作業したいとき、リラックスしてアイディアを発想したいとき、少人数で打ち合わせしたいとき、ディスカッションしたいとき。それぞれに適した空間があって、その空間を意図して選ぶ。頭も切り替えられるし、より能率が上がる。
このラボリエを、そのABWの1つの空間として、活用してみたい。ここは、誰もおらず1人で、自然の中でリラックスができる。集中した作業や、リラックスしたアイディア創出には、向いているのではないか。
では、試してみよう。
ワークプレイスづくり
机はできたとはいえ、そこに座っただけでは、仕事をする気になれるか不安だった。ふと、メンバーのSolが言ってた話を思い出した。
タープって、視界を限定する効果があるんですよ。
実は私は、タープを使ったことがない。タープは、日差しを防ぎ、雨を除けるもの、くらいに認識していた。それなら、シェルターで十分で、タープは不要だと考えていた。視界をコントロールする、というのは、当たり前のようで、私にとっては新しい視点だった。
今回、タープを張ることによって、視界を限定すれば、より集中できる環境がつくれるはず。
タープを持っていなかったので、グランドシートで代用する。そして、タープ用のポールがないので、現地の竹をうまく活用することにした。竹にガイロープをくくりつけ、シートを固定していく。
その下に、机とイスを設置。
背中側に、タープを下げることで、視界を限定する。ABWを意識したオフィスづくりの際も、1人で集中する場所は、背面を隠す。それによって、安心感も得られ、より集中できる。
仕事用のバッグで、パソコンを持ち込み。
パソコンには、やっぱり電源も必要だ。バッテリー駆動でも数時間はもつが、1日仕事するには心もとない。SmartTapのPowerArQを持ち込む。
PowerArQは、結構大きいので、意外と、机もいっぱいいっぱいだ。
ちなみに、この日は、朝5:00起床、5:30に家を出て、7:00に現地着。机を運び入れ、タープを張り、環境を整えて、9:00から仕事スタート。
ちょっと、ハードだったかな・・・。
仕事、仕事、仕事
仕事をはじめていく。この日は会議の予定がなく、主な内容は、ひたすら資料を読み込んでのインプット。わからない用語があれば、追加で調べたり。
画像などもあり、まとまっている資料はサクサク読めるが、「契約書」など、文書だけのものは、集中力が要る。
仕事自体は、集中して、それなりのペースで進んだ。
ただ、、、ある程度時間がたち、集中力が切れてきたときに、目の前の、「竹」たちが気になりはじめた。休憩がてら、電動ノコギリで、気になった竹を切って、また仕事に戻る。すると、また気になる竹がいて、切りに行く。それを5往復くらいしたときに、「仕事に集中できてない!」と我に返った。
とりあえず、焚火でお湯を沸かして、コーヒーブレイク。
あまり手間はかけず、インスタントコーヒーで。
少し、リフレッシュになった。これで、仕事を続けていく。
うん、まずまずの進行だ。夕方になり、仕事としては、今日はこれで終了。
総じて、集中できそうな環境、だったが、まだフワフワした感じがあった。地に足がついていないというか。初めての仕事環境で、身体が適応できていない。きっと、何回かやったら、慣れて、より能率が上がりそうな気がした。
あと今回は、たまたま「発想する」仕事はなかった。次は、アイディアを出していくような仕事のあるタイミングで、してみたい。
そして、今宵は、このままここに宿泊する。仕事終わりの、打ち上げだー!!
<後編に続く>