開拓Act.6 |定点カメラ導入

 ラボリエに行けるのは基本的に週末だけ。それも毎週は難しく、月に2回というのが最近のペースだ。そんな、ほとんど不在にしている状況で、思った。

ここに、野生の動物はくるのかな。
あと、誰か人が入ってきたりしてないのかな。

 そこで今回は、定点カメラを設置してみる。

野生動物の恐怖

 人はともかく、野生動物がいるかどうかは知っておきたかった。今のところ、糞があるなどの形跡は見当たらない。ご近所さんからは、出るという話はなかった。前回、ソロキャンプをした時も、まったく気配がなかった。ただ、それでもどこか不安だった。

 というのも、この森を買うと決めたくらいの時期に、オンライン飲み会で、フランスにいる友人から聞いた話がきっかけだ。

自分の森を買うって面白いねー。でも、怖いな。「三毛別羆事件」とか、「ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」とか知らない??

いや、知らない・・・何それ??

北海道で熊に襲われた話だけど、ほんと怖いよー。キャンプするときに、気を付けてね!

大丈夫!この森には、熊はいないよー。

 といいつつ、後日、調べてみた。

 三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)とは、1915年(大正4年)12月9日から12月14日にかけて、北海道苫前郡苫前村三毛別(現:苫前町三渓)六線沢で発生した、クマの獣害としては日本史上最悪の被害を出した事件。
 エゾヒグマが数度にわたり民家を襲い、開拓民7名が死亡、3名が重傷を負った。事件を受けて討伐隊が組織され、問題の熊が射殺されたことで事態は終息した。

出典:Wikipedia

 そこで何が起きたか、経過を調べてみると、相当に凄惨だった。その内容をここに書くのは控えたいが、そのヒグマの暴力性は恐ろしかった。

 さすがに、千葉で熊は出ないだろう。出たとして、イノシシだ。また、ここは深い森ではなく、広く周囲を畑や住宅地で囲まれた、「孤立した森」だ。野良猫くらいしか、可能性はないのでは。

 とはいえ、少し不安になっていた。あまりにその熊の事件が悲惨だった。

 そこで、定点カメラを設置し、念のため確かめてみよう、という考えに至った。それに、何も映っていなかったとしても、そのカメラで季節の移ろいを記録できるのはアリだ。

カメラ機材の選定

 「定点カメラ 山 動物」とGoogle検索したら、「トレイルカメラ」がヒットした。山に設置して、野生動物を検知して撮影するタイプのカメラだ。山でなくても、家での屋外の防犯カメラとしても使えるようだ。

 Amazonで検索したら、いろんな商品が出てきた。

思ったより、安いかも。

 価格が、1万円以下のものもある。高くても2万円くらいだ。ただ、メーカーは聞いたことがないところだ。

 まずは、安いもので試してみようと、レビューを見ながらこちらの機材を選定した。

 ABASKというブランドのカメラ。防水防塵、単3乾電池で駆動し、32GBのSDカード も付属している。1,700円引きのクーポンがついていて、ほぼ7,000円だ。

 本当は、インターネット通信で、リアルタイムで見れたら良いなとは思っていた。ただ、通信費もかかるし、電池ももたないだろう。

 まずは、これでどんな画が映るかを見てみて考えよう。

トレイルカメラの設置

 現地で、奥からサイト全体を俯瞰する位置に置くことにした。

 どう固定するか。杭も一応買っていったが、ここにはたくさんの竹がある。竹に、固定することにした。防水タイプではあるが、少しでも雨に当たらない方がよいので、100円ショップで購入したプラ板を釘で打って、簡易の屋根をつけた。

 撮影モードは、何通りか選べた。

  • センサーに反応した時に、写真を撮る
  • センサーに反応した時に、動画を撮る
  • 決まった時間に、写真を撮る(インターバル撮影)

 動物を撮るなら、センサーに反応した時に撮るというのが適切ではある。ただ、レビューを見ていると、「風で草木が揺れる」のにも反応することがある、というのもあった。それで写真を撮り続け、数日で電池が切れたら厳しい。また、逆に、何も動物が来ず、次に来た時に1枚も撮れていない、というのも悲しい。

 そこで、決まった時間に写真を撮るモードで、まずはやってみることにした。間隔は、4時間に1枚。1日で6枚撮れる。これで電池が、もし1ヶ月くらい来れなかったとしても、撮り続けられればいいなと考えた。

 よし、これで、どんな写真が撮れるか、楽しみに待とう!

そこに映っていたものは

 次に来れたのは、カメラ設置からほぼ4週間後になった。

 雨にも風にも負けず、設置した時と変わらない状態で、そこにあった。

 SDカードを回収し、パソコンに読み込む。どんな画像が映っているかな・・・ちゃんと、撮れている。画質はそこまで良くはないが、サイトの様子はわかる。

 こちらは、お昼の陽が出ているとき。

 明け方では、霧が出ているときもあった。

 夜は、赤外線LEDライトで照らして撮影。ちゃんと見えている。

 そして、肝心の動物だが・・・何も映っていなかった。そして、ほぼ何の変化もない・・・。ネタとしては、何も面白くない。

 ・・・いやいや、それで安心だ!

 電池も切れることがなく、SDカードの容量にも余裕があった。このまま、撮り続けていこう。もしかしたら年に1枚くらいは、何か、映るかもしれない。

※このカメラは、写真に、日付&時刻と、気温を記録できる。いくつかの季節を経たら、気温の変化も見ていきたい。

<続く>

次回は、物置を設置!