CAMP #140|荒船パノラマキャンプフィールドで暴風雨耐久ソロキャンプ

景色のいいところでキャンプをしたい!

今回のキャンプ場、そして現地へ

 8月が終わったものの、まだまだ暑さが続いている。なるべく標高の高い涼しいところに行きたい、そしてせっかく行くなら、景色のいいキャンプ場に行きたい。

 そこで選んだのが「荒船パノラマキャンプフィールド」。長野県と群馬県の県境近くで、荒船山を望む絶景を楽しめる。

 が、キャンプ当日に近づくにつれて、天気が悪化していく。そもそも最近晴れの日がほとんどなく、曇りか雨だ。

 多少の雨でも、キャンプはできる。また、いろいろタイミングが重なって、夏休み前から調整していたPR案件が、ここで3つ重なってしまった。何らか撮影をしなくてはならない。

 当日になっても、最初から最後まで雨の予報だったが、決行することにした。

 このキャンプ場は区画サイトもあるが、私が予約したのはフリーサイト。キャンプ場に入れるには先着順で、景色のいい場所を確保するには、早めに到着しなくてはいけない。

 2時間前の到着を目指したが、途中で事故渋滞などもあり、結果着いたのは1時間20分前。ただ、一番をGETできた。

 しかし、雨が降っているだけでなく、とても濃い霧がかかっている。数10m先が見えず、道中の運転も危なかった。今日、他に来る人はいるのだろうか。

 ただ、アーリーチェックインの時刻11時には、数組が並んでいた。

今日、雨がひどいですが、大丈夫ですか?無理せず、クルマに避難するなどしてくださいね。

 と、キャンプ場のスタッフの方にも心配されつつ、キャンプ場に入場する。

 キャンプ場に入って、お目当ての場所へ向かう。そして、行くごとに、どんどん風が強くなっていく。

 先客がいたが、テントが風で大きく揺れている。キャンプ場のサイト自体が、ゆるやかな傾斜となっていて、吹き上がる風にさらされている。さらにその場所は、崖の上のようなところで、ちょうど風が最も強くなる場所だった。

 クルマの中で、10秒迷ったが、まず、この場所は諦めることにした。そしてどこかで「今日は撤退した方がよいか?」という考えもよぎる。

 キャンプ場を回ってみる。見晴らしのいい場所は、風が強く、そもそも霧で景色が見えない。

 一番最下部の、森の近くへ行くことに。そこなら、木が壁になって、風が少しは弱いのではないか、と考えた。

 そして見つけた、この場所。森に三方が囲まれ、反対側は登坂になっており、ここだけは風をあまり感じないほどに微風だった。

 ここで、今日はがんばってみよう。

雨の中の設営

 レインポンチョを着て、雨の中で設営を始める。

 まずは、タープを張ろう。そして次にテントを。

 未だに、タープを張るのは苦手だ。どこにどうガイロープの先のペグを打てばよいか、迷う。今回も、何度もペグの位置を打ち直すことに。

 そして、Pre Tentsのタープ「Lostcoast」と、同じくPre Tentsの「Lightrock 2P」を張り終えた。

 雨の中の快適性を考えるなら、シェルターが最適だ。The Free Spiritsの「Yoto plus」や、サバティカルの「ギリア」と悩んだ。ただ、雨に濡れたテントを家に持って帰ったとして、乾かすのがとても大変だ。ベランダで乾かすにも広さが足りず、干し方を変えながら何日もかかる。しかも、直近はずっと雨予報で、しっかり乾かすのも難しい。

 そこで、乾かす面積が狭い、このタープとテントにすることにした。

 タープの下は、荷物を減らしつつ、なんとかギアを収めた。スペースがないので、テントの中にも、いろんなギアを詰め込んだ。

 少し離れて、撮影してみる。ほんの少しこの森から離れ、坂を登っただけで、風が一気に強くなる。この場所は、ほんとにオアシスだ。

覚悟を決めて乾杯

 クーラーボックスからお酒を取り出す。一瞬、悩んだ。ここで飲んでしまえば、もうクルマの運転はできない。一晩、ここで必ず過ごさなければならない。雨が強くなって、ギブアップしても、帰ることはできない。

 もう一度、周囲を見回す。

 風は、とりあえずここなら大丈夫だ。念のため、クルマを風上側の横にベタ付けし、防風できるようにした。

 そして雨。雨で怖いのは、水が溜まって、足元が池のようになるパターンだ。特にここは、キャンプ場の最下段。上から流れてくる水が、川のようにここを流れるということもあり得る。ただ、ここの芝の地面は、水捌けがいいようで、張ったこの場所の近くでは、水たまりになっている場所がない。そして、この場所も周囲よりは若干高い(窪地にはなっていない)ので、仮に水が流れてきても、クリティカルな影響はないだろう。

 結論、腰を据えて、飲むことにした。

 今回の銘柄は、こちら。

<銘柄MEMO>
・信州亀齢 グリーンラベル 蔵元限定 : 岡崎酒造
・産土神宴 改良信交 | 二農醸 : 花の香酒造 (熊本県和水町のふるさと納税にて購入)
・吉田蔵u 巾着 熊本応援酒 : 吉田酒造店

 ここ地元長野県の信州亀齢の蔵元限定酒を1本。そして熊本地震に対する応援酒を2本。

 ソロでまた3本持ってきてしまった。飲み比べをしながら、チビチビいこう。

難航するPR案件の撮影

 さて、3件あるPR案件をどうするか。うち2つについては、動画投稿が条件になっているのに、雨だと撮影が難しい商品だったので、「今回ちょっと無理かも」という事前連絡はしている。できれば「動画は後日で、まず静止画ならなんとか撮影・投稿できるかも」とは連絡していた。

 ただ、1つは大きい商品なので、クルマから出すだけで濡れる&汚れる可能性高く、静止画の写真撮影も断念することに。メーカーに謝罪のDMを入れる。

 残る2つも、タープ下で、できる限りの撮影をするが、なかなか苦戦した。

どんどん強まる雨と風

 それほど強くなかった雨も、どんどん強くなってきた。風も、さらに強く吹き荒れている。

 自身のサイトはまだよかったが、上段に張っていたグループのテントは、風にあおられて揺れている。

 大丈夫か心配していると、何人かがレインコートを着て出てきて、テントの撤収を始めた。今日はギブアップの判断をしたようだ。撤収を終えて、誰もいなくなった。

 撤収判断する人がいると、実行判断をした私としては、やはり少しは不安になる。テントを出て、トイレに行くついでに周囲を確認すると、上段にいたもう1組も、いつの間にかいなくなっている。

 一方、バイクで来た2人が、風の強い場所で、タープの設営をしている。その場所に張って大丈夫なのか、、、心配にはなった。

 完ソロではないという安心感と、続々と撤収していく人たちがいることの不安感と、ないまぜになりながら過ごす。

 ただ、もうだいぶ酔いはじめているし、こういうのも含めて楽しもう、と割り切った。

寒い中で温かい食事を

 気温も徐々に下がってきた。念のため、冬キャンプで着用している、ヒートテックや防寒タイツなどを持ってきていた。テントの中で着替え、ぬくぬくしつつ過ごす。先日までの暑さからの落差がすごい。

 もともとステーキにしようと考えていたが、ステーキは寒い中ですぐ冷めてしまう。

 気温の予報を見て、直前に、私の冬のソロキャンプの定番、すき焼きにした。真っ暗になる前に、つくって食べよう。

 残念ながら、タープが小さいので、テーブルまで雨が少し降ってくる。最初は拭いていたが、途中から諦めた。

 そんなことよりも、美味い。日本酒と合う。食べて飲んで、いい気分だ。

夜の深まりと楽しみ

 食べ終わったところで、あたりは暗くなってきた。

 さてここからは、ゆっくりする時間だ。

 ただ、雨に濡れるのでチェアからは一歩も動けない。パソコンを取り出し、Amazon Primeで何か観ることにした。

 雨の音を聞きつつ、いろいろ観つつ、ゆっくりした時間が過ぎていく。

 すると、「ピチョン」と水が膝に落ちてきた。タープを触ると、頂上のあたりの内側が濡れている。

 ランタンのために張ったガイロープから伝ってきたのか、タープの縫い目から染みてきたのか。見た目はよくないが、キッチンペーパーをガイロープにかけて、応急処置。ただ、最初はそれで一時的に止まったが、キッチンペーパーが濡れたら、また水滴が落ちてくる。

 また、ランタンのあたりを見ると、かなり細かな霧雨が、タープの下にも入ってくるのが見えた。ミストシャワーを浴びているようだ。

 どうするか少し考えたが、諦めることにした。水滴の落ちる足あたりには、濡れてもいいものを被せる。霧雨は気にしない。そして何もないかのように過ごす。

 過去に、いろんな雨キャンプを経験してきた。雨の中テントで寝たら、翌朝サイトが大きな水たまりになって、ウォーターベッドのようになっていたこともあった。キャンプイベントが台風直撃なのにクローズにはならず、大雨の中で行ったこともある。同じく台風直撃で、断念して、キャンプ場から引き返したこともあった。

 それらの経験が、多少なりとも活きているのかな、とは思う。ただ、慣れは怖い。慣れて油断するのは命とりだ。

 決して油断はせず、経験値からベターな対処をしていく、そんなことができるキャンパーになりたい。

 普通のキャンパーは、少しでもリスクがあったら行きもせず、キャンセルをするだろう。それが本来は正しいのかもしれない。ただ、こういったスリルも含めて楽しみたい、と私は思ってしまう。我ながら、とても危険な思想だ。どこかラインは決めて、エスカレートはしないようにしたい。

 またトイレに行くついでに、周囲を確認する。

 見える範囲には1組。2人のバイクキャンパーさんだけ。彼らも無事でありますように。

 その後も、ゆるゆる過ごして、22時頃に就寝。いい夜だった。どこかブレーキをかけて、お酒をそこまでは飲まず、ほろよい程度に収めている。

 さて、ここから眠って無防備になる。雨は、深夜にピークになるようだ。

何事もなく、朝を迎えられますように。

翌朝の撤収

 テントが雨に打たれる音を聞きながら寝て、同じ音を聞きつつ起床した。

 ただ、予報を見ると、雨が弱まってくるようだ。そして、風もほぼおさまっている。霧も、昨日よりは晴れてきた。

 撤収のチャンス。この雨量なら、レインポンチョを着なくても大丈夫そうだ。

 このタイミングでは、小さなタープ&テントで正解。あっという間に片付けが終わる。

 時刻は8:00前だが、もう帰ろう。

 なかなか楽しいキャンプだった。いや、この雨はなるべくなら降られない方がいいのだが。

 このキャンプ場の絶景を、次こそはまた見に来よう。全く違う景色を体験することができるだろう。

 また、来たい。